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「この2点目こそ我々が見たかったミナミノ」…レジェンドが南野拓実を “キュウリみたい”と大絶賛の理由
posted2021/02/22 11:02
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
英BBC放送の「マッチ・オブ・ザ・デイ」は、1964年から57年に渡って続いている長寿番組だ。
週末に行われたフットボールマッチをおさらいする人気番組が、20日に行われたサウサンプトン対チェルシー戦を取り上げると、真っ先にフォーカスしたのが南野拓実の鮮やかな先制ゴールだった。
「即興性に満ちた素晴らしいゴールだ」
5代目司会者の元イングランド代表FWガリー・リネカーが「リバプールからやってきたミナミノが素晴らしいゴールを決めました」と褒めると、元イングランド代表DFでセンターバック出身のマーティン・キーオンは、連係の取れていなかったチェルシー最終ラインの拙守をまず指摘した。そして、南野のゴール映像を見ながら、思わず舌を巻いた。
「インプロビゼーション(即興性)に満ちた、素晴らしいゴールだ。ボールを操るテクニックと状況判断が本当にクレバー。ナイスなボールタッチだ。ガリー(リネカー)、このシュート場面を見てくれ。キックフェイントでゴールキーパーが倒れたのを見逃さず、上手にネットに沈めた」
キーオンの言葉通り、まさに技ありのゴールだった。MFネイサン・レドモンドがボールを受けたところで、南野はパスを要求しながらDFラインの背後に抜けるランをスタート。相手最終ラインのギャップを突くフリーランでスルーパスを呼び込んだ。
ファーストタッチでペナルティエリア手前まで突き進んだ南野は、顔を上げてGKの位置を確認。さらに、背後から飛び込んでくるDFセサル・アスピリクエタのタックルも事前に察知した。そして、二度のキックフェイントで2人の間合いを外し、アウトサイドキックできれいに押し込んだ。