酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球投手の出身地別セーブ+ホールド数(2020年)を日本地図にすると… 国内に限れば1位兵庫、2位東京だが
posted2021/02/04 11:03
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Hideki Sugiyama/JIJI PRESS
救援投手は先発投手とは顔ぶれが大きく異なる。当然ながら、日本地図も大きく変化する。ここではセーブ+ホールド数のランキングを作ってみた。カッコ内はセーブとホールド。各都道府県のセーブ+ホールド数上位2人も紹介する。
1兵庫県107(44SV 63HD)
増田達至(西)34(33SV 1HD)、宮西尚生(日)29(8SV 21HD)
2東京都70(19SV 51HD)
清水昇(ヤ)30(0SV 30HD)、秋吉亮(日)16(12SV 4HD)
3沖縄県69(1SV 68HD)
平良海馬(西)34(1SV 33HD)、嘉弥真新也(ソ)18(0SV 18HD)
4福岡県65(20SV 45HD)
三嶋一輝(De)23(18SV 5HD)、梅野雄吾(ヤ)12(0SV 12HD)
4大阪府65(7SV 58HD)
中川皓太(巨)21(6SV 15HD)、酒居知史(楽)12(0SV 12HD)
増田、宮西、福ら兵庫出身のリリーフが多い
兵庫県は今、最も安定感のあるクローザーの1人である西武・増田に、NPBホールド記録保持者、史上最高のセットアッパー宮西がいる。さらに昨年、中日の「勝利の方程式」を担った福敬登、巨人の桜井俊貴も兵庫県。
東京都は新人で最多ホールドをマークしたヤクルトの清水、そして元ヤクルトのクローザーで現日ハムの秋吉がいる。
3位の沖縄県といえば、ソフトバンクのワンポイントリリーフ嘉弥真だったが、昨年は160km/hの剛速球で33ホールドを稼いだ西武の新人・平良が台頭した。
福岡県は山崎康晃の後を受けてクローザーになったDeNA三嶋、大阪府はクローザーとセットアッパーで活躍した巨人・中川がそれぞれいる。
千葉は先発から転向した2人のセットアッパーが
6広島県54(6SV 48HD)
石田健大(De)25(0SV 25HD)、堀瑞輝(日)15(1SV 14HD)
7千葉県53(0SV 53HD)
高橋礼(ソ)23(0SV 23HD)、唐川侑己(ロ)14(0SV 14HD)
8和歌山県50(34SV 16HD)
益田直也(ロ)36(31SV 5HD)、岡田俊哉(中)6(3SV 3HD)
9静岡県49(4SV 45HD)
牧田和久(楽)24(2SV 22HD)、岩崎優(神)19(2SV 17HD)
10北海道46(2SV 44HD)
玉井大翔(日)22(1SV 21HD)、鍵谷陽平(巨)13(0SV 13HD)
千葉県は美しいアンダースローのセットアッパー高橋と、ロッテの唐川。どちらも先発からの転向だ。
和歌山県のロッテ益田も鉄板のクローザー。静岡県は、これもアンダースローでMLBから復帰して見事な活躍を見せた楽天の牧田和久を輩出している。