酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球投手の出身地別勝利数(2020年)を日本地図にすると… 1位菅野の神奈川、2位千賀の愛知、3位以下は?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2021/02/04 11:02
菅野智之は神奈川県、千賀滉大は愛知県出身だ
30佐賀県7勝(1勝)
濱口遥大(De)6勝、田中豊樹(巨)1勝
30長崎県7勝(1勝)
大瀬良大地(広)5勝、中村稔弥(ロ)2勝
32徳島県6勝(1.5勝)
河野竜生(日)3勝、森唯斗(ソ)1勝
32和歌山県6勝(0.6勝)
岡田俊哉(中)2勝、益田直也(ロ)3勝
34秋田県5勝(0.7勝)
石山泰稚(ヤ)3勝、石川雅規(ヤ)2勝
35岐阜県4勝(0.8勝)
勝野昌慶(中)4勝
35奈良県4勝(0.4勝)
宮川哲(西)2勝、鍬原拓也(巨)、吉田一将(オ)1勝
35福井県4勝(0.8勝)
山田修義(オ)4勝
長崎県は大瀬良大地に加えて今村猛と広島勢の活躍が目立ったが、昨年はやや元気がなかった。秋田県は救援の石山、現役最多勝の石川とヤクルトの投手が頑張っている。両県出身選手ともに今季は盛り返してほしい。岐阜県は中日の新鋭先発・勝野が4勝を挙げている。
名投手がいたがここ最近勝ち星が伸びない県も
38青森県3勝(1勝)
種市篤暉(ロ)3勝
38新潟県3勝(0.3勝)
椎野新(ソ)、池田駿(楽)、金子弌大(日)1勝
40愛媛県1勝(0.3勝)
安樂智大(楽)1勝
40高知県1勝(0.3勝)
藤川球児(神)1勝
40山口県1勝(1勝)
平田真吾(De)1勝
43岩手県、長野県、福島県、山形県、山梨県0勝(0勝)
新潟県はオリックスのエースだった金子の出身地だ。しかし日ハムに移籍して2年目の昨年は1勝どまりだった。数多くの名選手を輩出した松山商がある愛媛県だが、昨年は1勝だけ。高知県も藤川の1勝だけ。藤川の引退で高知県勢では日本ハム公文克彦に期待か。
山梨県は巨人の大エース堀内恒夫の出身地だが、0勝だった。
外国出身選手はドミニカの投手が多い!
続いては外国選手と外国出身投手と出身国と地域だ。
1米国46勝(1.8勝)
バーヘイゲン(日)8勝、ムーア(ソ)6勝
2ドミニカ共和国16勝(1.1勝)
サンチェス(巨)8勝、メルセデス(巨)4勝
3ベネズエラ10勝(2勝)
スアレス(ヤ)4勝、スアレス(神)3勝
4キューバ9勝(2.3勝)
ロドリゲス(中)3勝、モイネロ(ソ)、R.マルティネス(中)、ガルシア(神)2勝
5カナダ4勝(4勝)
アルバース(オ)4勝
5台湾4勝(0.5勝)
張奕(オ)2勝、チェン・グァンユウ(ロ)1勝
7オランダ2勝(2勝)
バンデンハーク(ソ)2勝
アメリカは日本ハムのバーヘイゲン、ソフトバンクのムーアと先発が活躍したが、ムーアは最近になってMLBフィリーズと契約した。
野手ではキューバ勢が優勢だったが、投手はドミニカ勢がサンチェスやメルセデスら巨人勢の活躍で上位に食い込んでいる。
ベネズエラのスアレスは兄弟。ヤクルトのアルバートが兄、阪神のロベルトが弟。オランダ、ソフトバンクのバンデンハークは、オランダ領ではなく本国出身の珍しい経歴だったが、自由契約になった。
投手陣はエースが1人登場すると日本地図が大きく変化する。今季はどう変わるだろうか?
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