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クロノジェネシス、有馬記念を“力でねじ伏せて”勝利 三冠馬2頭との初対決でも主役に? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2020/12/28 11:40

クロノジェネシス、有馬記念を“力でねじ伏せて”勝利 三冠馬2頭との初対決でも主役に?<Number Web> photograph by Photostud

直線ではフィエールマンと激しく叩き合ったクロノジェネシス。安定したレベルの高さを来年も発揮するか

来年の活躍も約束されたようなもの

 今年は京都記念1着、大阪杯2着、宝塚記念1着、天皇賞・秋3着、有馬記念1着。昨年の牝馬三冠は3、3、1着。一昨年は2連勝で臨んだ阪神ジュベナイルフィリーズで2着。あらためて振り返ると、2年以上にわたり、きわめて高いレベルで安定したパフォーマンスを発揮してきたことがわかる。

 普通、これほどの爆発力を見せる牝馬は、気性的に難しいところがあり(その危うさが切れや瞬発力につながるのだが)、成績にもムラがあるものだ。が、クロノジェネシスは、まるで一流の牡馬のようにコンスタントに力を出しつづける。

 来年の活躍も約束されたようなものだ。

「未対戦の三冠馬が2頭いますので、そこに譲らないよう、主役として引っ張っていける存在であってほしいと思います」

 北村は勝利騎手インタビューをそう締めくくった。デアリングタクト、コントレイルとの初対決は、さぞ盛り上がるだろう。コロナが落ち着いてくれば、秋には凱旋門賞への参戦もあるかもしれない。アーモンドアイが引退しても、強い牝馬がターフを沸かせてくれる。

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