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三好康児、板倉滉、脇坂泰斗、田中碧…アカデミー出身者が語った中村憲剛「知らない世界を教えくれる」

posted2020/11/13 11:02

 
三好康児、板倉滉、脇坂泰斗、田中碧…アカデミー出身者が語った中村憲剛「知らない世界を教えくれる」<Number Web> photograph by J.LEAGUE

少年時代からトップチームでのプレーを夢見てきたアカデミー出身選手たちにとって、「14番」は大きな存在だった(写真は2019年)

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林遼平

林遼平Ryohei Hayashi

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 これほど多くの人々に慕われるサッカー選手もいない。

 11月1日、今シーズン限りでの現役引退を発表した中村憲剛のことである。

 現役時代から歩みをともにする鬼木達監督が「可愛い後輩」と称すように、人懐っこいキャラクターは多くの先人たちに可愛がられた。チームメイトやクラブスタッフに止まらず、スタジアムに訪れるサポーター、スポンサー、商店街の人々、そして他クラブの選手、その誰もが背番号14のプレーと笑顔に勇気をもらってきた。

 中村が川崎フロンターレで築き上げてきたものは多岐に渡るが、中でも忘れてはならないのは、やはり後輩たち、特にアカデミー出身の選手たちの支えとなり成長を促してきたことだろう。

脇坂泰斗「ヒーローです」

 欧州の地で挑戦を続ける三好康児(アントワープ/ベルギー)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)。現在チームメイトとして共にプレーする脇坂泰斗、田中碧、三笘薫、宮代大聖。プロになったばかりの彼らは中村の助言を得ることで、サッカーの見識を深め、一段と逞しくなっていった。

 以前、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』で中村とユース出身である脇坂の対談企画を取材したことがある。育成組織の頃から見てきた偉大なる先輩を脇坂は一言で表現した。

「ヒーローです」

 18年間、川崎一筋のキャリアを貫いてきた男は、トップチーム昇格を志す少年たちにとってピッチで輝くヒーローであり、常に目指すべき存在だった。

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