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渋野日向子メジャー第2戦を終えて「ベッドにダイブしたい」絵に描いたようなゴルフから一転……
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byUSA TODAY Sports/Reuters/AFLO
posted2020/09/15 08:00
初日を「今年一番良いゴルフができた」と振り返るほど、“重圧”から解放されたように見えた渋野。
攻めの姿勢が見えた渋野
日本勢は5選手が出場し、畑岡奈紗7位タイ、渋野日向子51位タイ、河本結69位タイ、野村敏京と上原彩子は予選落ちを喫している。
「AIG女子オープン(以下、全英女子)」の前年覇者の重圧から解放された渋野は、攻めの気持ちを取り戻したように見えた。
初日を首位と4打差の2アンダーで終えて、「今年一番良いゴルフができた。バーディ、バーディ発進でちょっとびっくりしちゃって、(3ホール目で)ボギーとった時は安心した感じだった」と報道陣のオンライン取材では冗談を交えつつ笑顔を見せた。
この試合から挑戦したクロスハンドの握りのパットも功を奏した。全英女子を予選落ちした翌日から練習を開始したという
「今までの私はパンチが入る強気のパットだったので、(今週の)速さのグリーンだとなかなかタッチが合わせにくいのかなと思っていました」
日米合わせて今季4試合目で、初の予選通過となったものの、やはり慣れないアメリカ本土の難コースに翻弄された。
最終日に崩れた渋野「情けない」
試合後のオンライン取材では、日々のスコアに左右される渋野の感情が現れていた。
2日目(3バーディ、4ボギー、1ダブルボギー)
「(予選通過して)やっと今年開幕できたのは嬉しいんですけど、後半のゴルフに関しては、本当に最悪だと思うので、しっかり練習したいです」
3日目(6バーディ、1ボギー)
「最後まで集中力を切らさず、粘るところは粘って、パーでしのいで、バーディ決めるとこは決めて、本当に絵に描いたようなゴルフができたかなと思います」
最終日(1バーディ、5ボギー、1ダブルボギー)
「4日間の集大成にしては本当に情けない」。記者から今したいことを尋ねられると「ベッドにダイブしたいですね」
試合後はアイアンショット、パッティング、安定感、ショットの飛距離、スピン量など課題を口にした渋野。昨季のメジャー覇者である一方、まだプロ転向から2年目。成長を長い目で見守りたいところだ。