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渋野日向子メジャー第2戦を終えて「ベッドにダイブしたい」絵に描いたようなゴルフから一転……
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byUSA TODAY Sports/Reuters/AFLO
posted2020/09/15 08:00
初日を「今年一番良いゴルフができた」と振り返るほど、“重圧”から解放されたように見えた渋野。
渋野と同い年の河本も予選通過
渋野と同じく、河本結も初出場で予選通過した。
今季から米ツアーを主戦場とする河本は、2日目を終えて、自身の成長を言葉にした。
「言葉で表現するのは難しいんですけど、1試合、1試合、1つ1つの出来事が本当に自分を強く成長させていると感じている。キャディさんとのコミュニケーションだったり、他の選手との英会話だったり、言いたいけど伝わらないもどかしさだったり、プレー中の孤独感だったり、そういう全てにおいて自分らしくいられるようになってきている。ここにきて自分が少しずつ自信を持って、胸をはれてきているのかな」
渋野も河本も2年前は(日本ツアーで下部の)ステップアップツアーでプレーしていた。
河本は22歳、渋野はまだ21歳。初めてのANAインスピレーションで、予選通過は上出来である。
参戦4年目の畑岡はトップ10入り
2人と同学年の畑岡奈紗は'18年以来のメジャートップ10入りを果たした。
米ツアー4年目の経験を生かし、6番ホール攻略のため5番ウッドを入れた。
「いつもは3番ウッド、3番ハイブリッド、または4番ハイブリッドを入れてるんですけど、それを抜いて、18番もティーイングエリアが前に出た時には多分、5番ウッドぐらいの距離が残るっていうことで、キャディと話して5番ウッドを入れることにしました」
狙い通りに、初日と2日目に6番でバーディを奪った。その実力に恐れ入る。
4日間通して、パーオン率79.2%と畑岡のショットは冴えた。たらればの話になるが、もうひと転がりという惜しいパットが続いたので、もしそのうちの1つでも2つでもバーディが決まって、プレーの流れが変わっていたら、優勝争いに加わっていたかもしれない。
「今週のプレーはすごく自信になると思うので、(残りのメジャー2大会も)頑張っていきたいです」と試合後に締めくくった。