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2019-20ブンデス日本人総括。
遠藤航、原口元気、宮市亮編。
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph bypicture alliance/AFLO
posted2020/07/22 11:30
2部リーグ2位でシーズンを終え、1部リーグ復帰を決めたシュツットガルトの遠藤航。来シーズンにも期待が高まる。
決して2部で終わる選手ではない。
負傷離脱している間、ザンクトパウリは常に宮市のことを親身にサポートして、契約延長もしてくれた。受けた恩義にはプレーでしっかりと恩返しがしたい。
いいプレーをしたで終わりたくはない。誰よりも速いというだけでは納得がいかない。アシストやゴールをもっと積み重ねて、チームを勝たせられる存在になるために、そして自分の選手としてのキャリアをここからさらに輝かせるために、宮市は努力を続けている。
今季14位と低迷したザンクトパウリは、ルフカイ監督を解任して同クラブのU-19チーム監督だったティモ・シュルツの新監督就任を決めている。
スポーツディレクターのアンドレアス・ボルネマンは「ティモは若く、情熱的な監督だ。クラブのことを誰よりもよくわかっている。魅力的なオフェンシブサッカーを志向する彼のスタイルがクラブの意向としっかり合致した」と期待をかけている。
今季のチーム総得点は、降格したドレスデンの32得点の次に少ない41得点。抜本的なてこ入れが必要なだけに、シュルツ監督の手腕に注目が集まる。そして、宮市には攻撃陣の主軸としての活躍を期待したい。決して2部で終わる選手ではないはずだから。