熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ポンテが語る中島翔哉や久保建英、
安部裕葵、堂安律の「素晴らしさ」。
posted2020/06/04 11:50
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Robson Ponte
2005年7月から2010年末までの5年半にわたって浦和レッズに在籍し、2005年の天皇杯、2006年のJリーグと天皇杯、2007年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の制覇に大きく貢献した男が、ポルトガル1部ポルティモネンセ副会長の要職にある。
ロブソン・ポンテ、43歳。現役時代と比べると、少しふっくらしている。
ポルティモネンセは、日本人選手を多く獲得することで知られる。2013年~16年まで、FW金崎夢生(現名古屋グランパス)が活躍。2017~19年まで在籍したFW中島翔哉(現ポルト)はこのクラブで著しい成長を遂げ、今や日本代表の主力だ。なお現在も、日本代表のGK権田修一とSB安西幸輝が在籍する。
かつてブラジルやドイツ、日本でプレーし、今はポルトガルに住んで世界と日本のフットボールを熟知する男にクラブのこと、ポルトガルと日本のフットボールへの思いなどを聞いた。
僕があるのは日本とレッズのおかげ。
――退団して10年近くになりますが、浦和のファンはあなたのことを忘れていません。あなたほどの選手がなぜあれほど長く浦和でプレーしてくれたのか、と訝る人もいます。
「プレー環境、気候、食事、日本人の国民性などすべてが気に入った。僕自身、日本で選手として、また人間として成長できたし、家族も日本が大好きだったからね。
今の僕があるのは、レッズと日本のおかげ。とても感謝している」
――在籍中、欧州などのクラブからオファーがあったのでは?
「いくつかあったみたいだけど、代理人からろくに話を聞かなかった。レッズでプレーすることにすっかり満足していたからね」