サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
鎌田大地が探すFWとしての生き方。
「経験が少ない分、発見しかない」
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2019/10/12 11:50
鎌田大地のポテンシャルが、代表で完全発揮されているとはいい難い。ベストの形が早く見つかってほしい。
鎌田のMF起用も見てみたい。
日本代表の多くが欧州でプレーしている。彼らは川島の語る「上のレベル」を体感する日々を送り、実感しているはずだ。
「そういう意味では物怖じせずに、落ち着いて戦えている」と川島も話すが、だとしても、完勝という結果は良薬にもなるし、その逆になる可能性もあるだろう。日本の目標であるワールドカップでのベスト16もしくはそれ以上という地点から逆算して、アジアレベルの戦いをどう消化するかは、重要なポイントになるはずだ。
新しい選手を試し、森保監督の代表チームで戦える選手の層を厚くするには最適な機会だろう。そんな新戦力のひとり、鎌田が初ゴールを決めたことはチームにとっても好材料となる。
来年6月まで続く2次予選。公式戦の交代選手枠はわずか3。テストできる選手の数は少ないが、先発メンバーも含めた選手起用で、多種多様なオプション作りの機会にしてほしい。そこでは鎌田のMF起用も見てみたい。