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南野拓実のゴールへの情熱は不変。
相手がリバプールでもモンゴルでも。

posted2019/10/13 11:50

 
南野拓実のゴールへの情熱は不変。相手がリバプールでもモンゴルでも。<Number Web> photograph by Tsutomu Takasu

自分のチームでゴールを決める選手を、監督は決して忘れない。森保監督にとっては、南野拓実が筆頭である。

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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Tsutomu Takasu

 彼は、枯れない井戸である。

 森保一監督が就任してから、決めてきたのは8ゴールを数える。南野拓実は、現体制で最も多くのゴールをマークする選手である。南野はW杯予選の開幕から2試合連続でゴールを決めているが、これはあの三浦知良以来の記録だ。その点について問われると、三浦に対して失礼にならないように気をつけつつも、こう答えた。

「記録に対してというよりは、子どもの時に夢みていた、偉大な選手が戦ってきていた舞台で自分が戦えていることに喜びを感じます」

 ハングリーさは、彼の最大の武器である。

 というのも、今季の南野はザルツブルクでは夢の舞台に立てたばかりなのだ。昨シーズンまでCL出場に4年連続で挑戦しながら予選やプレーオフで敗れていた。

 今季はそんな世界最高峰の舞台に初出場を果たした。しかも、10月2日のCLのリバプール戦で初ゴールもアシストも決めている。

 前半の36分までに0-3とされるなど守備が機能しなかったために、試合途中に右ウイングからトップ下へ、チームのなかで最も大きく役割を変えられたのが南野だった。その重い守備のタスクをこなしながらも、アウェーチームの選手を委縮させるリバプールの聖地アンフィールドで結果を残した。

今度の相手はFIFAランク183位。

 それから10日もたっていない。今度の相手はFIFAランクで183位のモンゴル代表だ。

 この試合を観戦するために埼玉スタジアムにつめかけたのは、満員からは2万人以上少ない4万3122人。相手のレベルを考えれば、その少なさも当然かもしれない。

 果たして代表チームと選手の成長のために、どれほどの意味があるのか疑問符がつくような試合である。

【次ページ】 「めちゃくちゃ大事だと思います!」

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