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背番号11は福岡堅樹か、レメキか。
ジョセフHCを悩ます嬉しい選択肢。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2019/10/07 12:20
途中出場ながら2試合連続でトライを決めた福岡堅樹。疲れが見え始めている時間帯での投入は勝利の方程式となっている。
背番号11は福岡か、レメキか。
3連勝で勝点を14まで伸ばした日本だが、ベスト8進出は最終戦までもつれそうだ。9日に行われるスコットランド対ロシア戦で、スコットランドが勝点4以上を獲得する公算が強いからだ。10月13日のスコットランド戦は、ベスト8入りを賭けたビッグマッチになるだろう。
「アイルランドに勝ってからサモア戦まで、チーム全体がいつもと変わらずに落ち着いて準備を進めることができていました。すぐに気持ちを切り替えることができていた。自分たちにしっかりフォーカスしてやろうというのはつねに話していることで、自分たちらしい攻撃を続けた結果が、サモア戦でもボーナスポイントにつながったんじゃないかと思います。次のスコットランド戦に向けてもまた、ゼロからのスタートでしっかり準備をしていきます」
スコットランドは中3日で日本戦を迎える。フィジカルコンディションでは、間違いなく日本が優位だ。相手が疲弊してきた時間帯でインパクトプレーヤーを投入するゲームプランが、サモア戦以上に効果を発揮しそうだ。
スコットランド戦の背番号11は、レメキか、福岡か。ジョセフHCは大会前に想定していなかった悩みを、しかしきわめてポジティブな悩みを抱えて、日本ラグビーの歴史を変え得る一戦に挑むこととなる。