ラグビーPRESSBACK NUMBER
背番号11は福岡堅樹か、レメキか。
ジョセフHCを悩ます嬉しい選択肢。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2019/10/07 12:20
途中出場ながら2試合連続でトライを決めた福岡堅樹。疲れが見え始めている時間帯での投入は勝利の方程式となっている。
勝利を決定づけたトライ。
1週間後のサモア戦でも、福岡は55分に投入された。
日本は26-12でリードしているが、サモアが勝負を諦めていない。72分にトライを喫し、コンバージョンも決められて7点差に迫られた。このままスコアが動かなければ、サモアにボーナスポイントを与えてしまうことになる。
ここで福岡が、勝利を決定づけるのだ。右サイドの大外を駆け抜けてトライを奪う。サモアを突き放した日本はさらに松島がトライをあげ、合計4トライでボーナスポイントを加算して勝利をつかんだのだった。
インパクトプレーヤーの役割。
2試合連続でトライを記録した福岡は、途中出場で流れを変えるインパクトプレーヤーの役割をきっちりと果たしている。
「いままではスタートで出ることが多かったので、リザーブは久々……ここ2試合そうですけど、個人的にはどっちも好きで、それぞれの良さがあると思っています。疲れが出てくる時間に自分のようなスピードタイプの選手が入ることで、相手をより嫌な状況へと追い込める。その意味ではリザーブも楽しいと思います。もちろん、80分間走り切ってチームが勝利をつかめば、やっぱり充実感は大きい。スタートもリザーブも、どちらも良さがあるのかなと思います」
コンディションは確実に上向いている。
「足の状態に関しては、もうほとんど問題ありません。ほぼほぼトップスピードで走れている。あとは試合のなかでのパフォーマンスを、もっとしっかり突き詰めていきたい。今日ならディフェンスでもう少し貢献できる部分があった。1つひとつのプレーの精度を、さらに上げていかなければいけないと思います」