フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ロッベンが引退直前に仏誌で告白。
盟友リベリーとバイエルンでの栄光。
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byStefan Hobmaier
posted2019/08/05 08:00
リベリーとの“ロベリーコンビ”でバイエルンを支えたロッベン。果たして彼はどんな選択をするのか。
ケガを繰り返す中で学んだこと。
――あなた自身も何度もケガに見舞われていますが、そこで辞めることは考えませんでしたか?
「ミュンヘンでは優秀なメディカルスタッフに恵まれた。たしかにフィジオセラピストと過ごさねばならない膨大な時間はときに苦痛でもある。でも僕はそこで自分の身体をよく知って、コントロールしていくことの大切さを学んだ。だからときに休みの日でも、身体を維持するためにトレーニングを行う。それがあるから35歳の今までこうしてやっていられたんだ」
――もう少し説明してください。
「それぞれの練習の前後に、30分間のアップとダウンのセッションを自分で行っている。大変だけど、どうしてそれが必要かよくわかっているからね。僕はプロとしてずっと自分を厳しく律してきた。
食事や睡眠もそうだ。簡単じゃないけどそれがいい結果をもたらす。だからここまでできた。(カール・ハインツ)ルンメニゲCEOも言っているだろう。『若いかベテランかは関係ない。いい選手か悪い選手かだけが問題だ』と」
――最後に今から10年後に、アリエン・ロッベンという選手の何を語られたいと思いますか?
「とりわけ2013年CL決勝のゴールで、僕はバイエルンというクラブの歴史を刻んだ。前年のチェルシー戦でのPK失敗では、強烈なブーイングを浴びせたサポーターたちが、あれ以来僕を支持してくれている。僕は自分に誇りを持っているし、どんなときも常にベストを尽くしてきた。恥じることは何もない。
たとえばスーパーマーケットなどで僕と出会ったサポーターたちと気の置けない交流をして、彼らがロッベンも自分と同じ人間だと感じる。彼らがそんな視線を僕に向けるのであれば、僕は心から誇りに思う」
――どうもありがとうございました。