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必見、プレミアのスター候補4人衆。
ペップやランパードの期待も特大!
posted2019/08/06 11:50
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph by
Uniphoto Press
近年のイングランド・フットボールは復調著しい。
各カテゴリーの代表が成果を出し、昨シーズンのチャンピオンズリーグではリバプールとトッテナムが、ヨーロッパリーグはチェルシーとアーセナルがテッペンで相まみえた。
現地時間の8月9日に開幕する今季のプレミアリーグも、エキサイティングでアーティスティック、それでいて泥臭い攻防で我々ファンの興味を引き付けるに違いない。
そして若手の台頭も──。
今回はブレイクが期待される4人をピックアップしてみた。
ダビド・シルバが後継者に指名した。ジョゼップ・グアルディオラ監督も「手元に置いて育てなければならない、とっておきの逸材だ。彼にフットボールを教えられるなんて、これ以上はない幸せだよ」と、それはそれは高く評価していた。
マンチェスター・シティのフィル・フォデンである。
“飼い殺し”から一転のフォデン。
シティのMFらしくボールコントロールが絶妙だ。近距離から届く強めのパスでも、マーカーが届かないエリアに動かしながらいとも簡単に処理する。これはD・シルバも得意とするプレーであり、フォデンが参考にしていることは一目瞭然だ。
昨シーズンの序盤は“飼い殺し”ともいわれた。
シティからドルトムントに移籍し、大活躍したジェイドン・サンチョと比較され、「ブンデスリーガのライプツィヒにローン移籍して実戦の勘を養う」との情報も漏れ伝わってきた。フォデンも悩んでいたという。だが、試合出場時間が増えるに連れて周囲は沈黙し、「ストックポート(出身地)のイニエスタ」と祭り上げるメディアまであったほどだ。D・シルバとイニエスタのハイブリッドなのか!?
昨シーズンのプレミアリーグは13試合出場1得点。今シーズンの現在地も左インサイドハーフのバックアッパーだが、世界の超一級品が揃うシティでも健康体でフルシーズンを過ごせる確率はほぼゼロだろう。
当然、フォデンにもスターターのチャンスがやって来る。