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鎌田大地がポスト大迫になれる理由。
ゼロトップ的ストライカーの可能性。 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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posted2019/03/20 11:00

鎌田大地がポスト大迫になれる理由。ゼロトップ的ストライカーの可能性。<Number Web> photograph by AFLO

鎌田大地はベルギーリーグで得点ランク5位につけるなど活躍中だ。日本代表のFW争いに割って入れるか。

ベルギーで分かりやすい結果を。

 暗闇の中、ひと筋の光すらもない状況で、努力し続けるのは簡単なことではない。それでも鎌田は折れそうになる心を必死に繋ぎ止めていた。

「これまでのサッカー人生も、決してうまくいっていたわけではない。それでも、欧州のビッグクラブでプレーするという、子どもの頃からの夢のスタートラインにようやく立てた。だから、簡単には諦められなかった。ハセさん(長谷部誠)とかに支えてもらって、努力し続けました」

 欧州での1年目、リーグ戦3試合0得点で終えた鎌田は昨夏、リスタートを切るためにシント・トロイデンに期限付き移籍した。

 ベルギーリーグはシーズンを通して活躍した選手の中で、わずか数人がイングランド、ドイツ、スペイン、イタリアの4大リーグにステップアップできるレベルのリーグである。そのなかで鎌田は、4大リーグから下のリーグに戦いの場を移した。そうした選手が再び4大リーグに引き抜かれるには、分かりやすい結果が必要になってくる。

 それを鎌田自身もよく理解しているから、フランクフルト時代よりさらにゴールへのこだわりを強めたのだ。

大迫に代わる1トップもあるか。

 シント・トロイデンでは2トップか2シャドーの一角に入ることの多い鎌田にとって、日本代表における適性はトップ下だろう。とはいえ、負傷中の大迫勇也に代わって1トップとして起用される可能性がないわけではない。

 1月のアジアカップ準決勝のイラン戦に代表されるように、大迫はいつも最前線でどっしり構えているわけではない。

 中盤まで下がってボールを受け、2列目が飛び出すためのスペースや、サイドバックが攻め上がるための時間を作る。そうして自身もゴール前に入っていく。

【次ページ】 トッティ的な「ゼロトップ」。

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