Jをめぐる冒険BACK NUMBER
鎌田大地がポスト大迫になれる理由。
ゼロトップ的ストライカーの可能性。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAFLO
posted2019/03/20 11:00
鎌田大地はベルギーリーグで得点ランク5位につけるなど活躍中だ。日本代表のFW争いに割って入れるか。
トッティ的な「ゼロトップ」。
その様子は、かつてのローマが中盤の王様だったフランチェスコ・トッティを最前線で起用した「ゼロトップ」のようでもある。奪ったボールをトッティに預け、2列目がトッティを追い越してゴール前になだれこむ。つまり、トッティが大迫であり、鎌田というわけだ。
「今まで代表には世代別の頃から縁がなかったから、代表に行ったら、すごく変わるんでしょうけど、まだ自分がどうなるのか分からなくて……」
昨年11月、鎌田はまだ見ぬ自身に思いを馳せていた。
ベルギーで証明したように、正確なシュートと柔らかいポストプレー、スルーパスとドリブル突破は、国際舞台でも通用するはずだ。そんな鎌田が、日の丸を背負って国際試合を経験し、どう変わるのか――。
ポスト大迫を求める日本代表にとっても、将来ビッグクラブでのプレーを夢見る鎌田にとっても、コロンビア戦とボリビア戦は新たな発見の場となるかもしれない。