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吉田麻也は監督交代に明るい表情。
「サウサンプトンに合っている」 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2018/12/08 16:30

吉田麻也は監督交代に明るい表情。「サウサンプトンに合っている」<Number Web> photograph by AFLO

吉田麻也は今季もサウサンプトンで出場機会を確保している。新監督の戦術にもハマりそうだ。

プレミア残留への真の戦い。

 ハーゼンヒュットル体制での初陣は、12月8日の第16節カーディフ戦。締切の関係で結果は分からないが、指導3日目に訪れる試合で目に見える変化は限られるだろう。

 だが下位同士の対戦であるうえ、時流に逆らう守備的アプローチをとる70歳のベテラン監督ニール・ウォーノックが率いるカーディフは、攻めの姿勢で挑みやすい対戦相手だ。

 続くアーセナル戦を挟んで相手にするハダーズフィールドは、スタイル的に共通点のあるデイビッド・ワグナー監督のチーム。こちらも、真っ向勝負を挑める下位対決だ。

 第15節終了時点でリーグ下位は、14位ニューカッスル以下の7チームが4ポイント差で並ぶ混戦模様。直接対決での勝ち星1つで、大きな順位上昇が見込める状況だ。

 新体制での今後に向けて、「12月に入って過密日程が始まるけど、色々とインプットがあると思うので、頭をクリアにしてできることをしっかりやるしかない」。そう語るサウサンプトン7年目のCB吉田の両目には、生気が漲っていた。

 ミックスゾーンの通用口から出て行ったハーゼンヒュットルの表情にも、いきなり3失点での敗戦を目撃させられた悩ましさなどはなかった。チームにとっての適者になり損なった前任者ヒューズ体制までの2年半を経て、サウサンプトンは再び、サウサンプトンらしくプレミアに生存し続けるための進化に取り組む。

 新体制発足から5カ月後の今季終了時点では、単なる2018-19シーズンのサバイバルではなく、サウサンプトンの「2019年バージョン」誕生に期待したい。

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