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ラグビーW杯前年最後のロシア戦へ。
世界が警戒を深めるジェイミーJ。
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2018/11/21 16:30
名門チェルトナム・カレッジ(1841年創立)のグラウンドで練習していた日本代表の面々だが……地面が斜めだった!?
格下ロシアには負けられない!
かくして、10月26日の世界選抜戦から始まった秋のシリーズは、0勝3敗で最後のロシア戦を迎えることとなった。
ロシアは来年のワールドカップ開幕戦で戦う相手だが、直接対戦は2013年に北ウェールズのコルウィンベイで対戦したのが最後。そのときは40-13で勝った。その前は2010年11月に秩父宮で対戦し75-3で勝っているが、情報は少ない。
世界ランクは19位。そもそも、ワールドカップの出場権自体、欧州予選で上位にいたルーマニア、スペイン、ベルギーが選手の資格違反で失格となり、繰り上がったという棚ボタのものだ。
来年のワールドカップで8強入りを目指す日本としては、負けるわけにはいかない相手だ。
厳しい条件だからこそ重要なロシア戦。
ジェイミー・ジョセフHCは選手たちに「ロシア戦は一番大事な試合になる」と話していた。
ニュージーランド、イングランドという強敵相手には自然とモチベーションもあがる。ましてイングランド戦はトゥイッケナムの大観衆が見守る中での試合だ。選手ならだれだってその舞台に立ちたい。
対してロシアは世界ランクでも格下。世界的に知られた選手もいない。会場は満員でも1万4000人というグロスター。芝の状態もよくはない。おまけに、イングランド戦の行われた先週末の英国らしからぬ好天は去り、冷たい雨が連日降るという晩秋の英国らしい天候。
「日本らしいラグビーができない条件になってきた。だからこそ、どんな状態でもタフに戦えるメンタルの強さが求められる」とジョセフHCは言うのだ。