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アーセナルでエメリが探す新布陣。
ガードは不安でも4-3-3が最適か。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byUniphoto press
posted2018/09/07 17:00
監督は代われど、アーセナルの攻撃を担うのはやはりオーバメヤン(左)とエジルだ。
攻撃は最大の防御なり、で。
もちろん、その他のプランも考えられる。トレイラがアンカー、その前にエジル、ラムジー、前線がヘンリク・ムヒタリアン、ラカゼット、オーバメヤンという布陣は超攻撃的で楽しそうだ。
エジルとムヒタリアンの守備力、ラムジーの守備意識を踏まえると、トレイラの負担が大きすぎるとの批判も聞こえてきそうだが、欠点ばかり気にせず、自分たちの特徴を最大限にアピールする……要するに“攻撃は最大の防御なり”という考え方も、アーセナルなら許される。ガードが不安な4-3-3も決して悪くない。むしろ観てみたい。
ジョゼ・モウリーニョ監督就任後、3シーズン目を迎えても基本コンセプトが不明瞭なマンチェスター・ユナイテッドのようなチームもある。新生アーセナルはスタートしたばかりなのだから、焦る必要はない。
めざす方向をエメリが明らかにし、戦略・戦術に適した選手を積極的に起用していけば、徐々にリズムも出てくるだろう。わずか4試合で答えが見つかってしまっては、何の楽しみもない。