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リバプールがCL王者に最も近い?
不動の前線3人に、完璧な戦力補強。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2018/07/29 11:30
プレミア得点王にしてリバプールの大黒柱モハメド・サラー。完璧な補強を受けて、さらに大きな目標を狙うシーズンになりそうだ。
テクニカル、かつ狡猾なスタイル。
昨シーズン、マージーサイドの古豪はシティを圧倒した。公式戦は3勝1敗。0-5の屈辱を味わったプレミアリーグ第4節も、マネが退場になるまでは完全にペースを握っていた。11人対11人で試合が続いていたら、異なる結果が導かれていたに違いない。
しかし、降格したスウォンジーに敗れたり、トッテナム、ユナイテッド、チェルシーには一度も勝てなかったり(いずれも1分1敗)、振り幅があまりにも大きかった。
こうした不安定を解消するべく、クロップ監督は4名のトップランカーを獲得した。もはや言い訳は許されない。トップ4フィニッシュは最低限の目標であり、プレミアリーグ、あるいはチャンピオンズリーグ制覇こそが究極のターゲットといえるだろう。
テクニカル、かつ狡猾なスタイルで、リバプールは1980年代のイングランドを、さらにはヨーロッパを制した。あの、憎たらしいほど強かった当時のチームが、時を超えてリメイクされようとしている。