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<バロンドールに代わって開催>世界139人のジャーナリストが選んだ「史上最強チーム」ベストイレブンは誰?
posted2021/01/31 17:01
text by
田村修一Shuichi Tamura
photograph by
JMPA
『フランス・フットボール』誌によるバロンドール・ドリームチームが同誌12月15日発売号で発表された。
昨年、FF誌は、1956年の創設以来はじめてバロンドール(以下BD)を表彰しなかった。コロナ禍により各国リーグの日程が大幅変更を余儀なくされ、フランスをはじめとする一部の国では中断のままシーズンを終えた。UEFAチャンピオンズリーグも準々決勝以降を無観客による一カ所集中開催でおこなう非常事態に陥り、EURO2020と東京五輪は翌年に開催を延期。編集部がBDの表彰中止を発表した7月下旬の時点では、新シーズンが開幕できるかどうかも未知数だった。
たしかにその後の経過を考えると、決断が時期尚早であった感はある。EUROやコパアメリカという投票に大きな影響を与えるイベントが延期され、ヨーロッパをはじめとする多くの国々では無観客という非日常的な制限のもとにリーグが開催されているとはいえ、それでもプロサッカーは続いている。最優秀選手を選べる最低限の条件はそろっていたと思う。
世界139人が決める“最強イレブン”「ドリームチーム」
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代わりにおこなわれたのが、ドリームチームの選考だった。BDが創設された1956年以降の史上ベストイレブンを選考する。イベントとしては面白いし、FF誌がおこなう以上それなりの権威を伴う選考でもあった。
投票の方法はBDと同じ。各ポジションごとにリストアップされた選手から、それぞれ1~5位の順位をつけて投票する。1位には6ポイント、2位以下には4・3・2・1ポイントが付与され、獲得ポイントの最も多い選手がベストイレブンに選ばれる。獲得ポイントが同じ場合は、1位の数が多い方が選ばれるのも、BDと同じである。
筆者も含めた世界各国139人のジャーナリストによって、決定したドリームチームは以下の通り<ポジション別の投票ランキングをすべて見る(https://number.bunshun.jp/articles/photo/846784?pn=13)>。
GKレフ・ヤシン、右SBカフー、CBフランツ・ベッケンバウアー、左SBパオロ・マルディーニ、守備的MFまたはリンクマンがシャビとローター・マテウス、攻撃的MFがペレとディエゴ・マラドーナ、右FWリオネル・メッシ、CFロナウド、左FWクリスティアーノ・ロナウドという構成になった。
そもそドリームチームの選考は難しすぎた
チームを見て、まず思うのは、3-4-3というシステムとポジションごとの選手のリストアップに編集部の苦慮がうかがえることだ。