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アッレグリ? ジダン? それとも……。
そろそろPSGは監督を新しくするべき。
text by
クリストフ・ラルシェChristophe Larcher
photograph byAlain Mounic
posted2018/03/29 11:15
左から、アンチェロッティ(前バイエルン監督)、アッレグリ(ユベントス監督)、ジダン(レアル・マドリー監督)。
現オーナーにとって監督最有力候補だった男。
●アーセン・ベンゲル(フランス、68歳)
22年に及ぶ「高貴」とさえ言えるクラブへの貢献の後、近年は継続的な停滞を示しているベンゲルは、クラブ内のポジションも微妙となっている。
最大の問題は、今日のトップレベルのサッカーに彼が対応できていないことである。だが、信義に厚いベンゲルは、契約が終了する2019年までは任期をまっとうすることを明らかにしている。
◆FFの評価
QSIがクラブを買収した2011年の段階では、ベンゲルが監督の最有力候補であった。紳士にして世界的に名の知れたベンゲルは、ヨーロッパ制覇を目論むPSGにはまさに理想的な人物であった。だが、今日では、そのイメージは覆っている。アーセナルを世界最先端に刷新したベンゲルが、トップレベルから取り残され苦しんでいる。再生への展望も見いだされずにいる。
★PSGへの貢献可能=5/10
さらにFF誌は、以下の3人についても言及している。
●アントニオ・コンテ(イタリア、48歳)
★PSGへの貢献可能性=4/10
●ロベルト・マンチーニ(イタリア、53歳)
★PSGへの貢献可能性=4/10
●ディエゴ・シメオネ(アルゼンチン、47歳)
★PSGへの貢献可能性=4/10
いずれ名前も実績もある監督たちだが、ヨーロッパの頂点を極めるのは決して簡単ではない。たとえクラブが、そこに至るまでの手段を有しているにしても。