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高3の時に「メッシの背番号は僕が」。
ハリルJの新星・中島翔哉の青き炎。

posted2018/03/27 07:00

 
高3の時に「メッシの背番号は僕が」。ハリルJの新星・中島翔哉の青き炎。<Number Web> photograph by Takahito Ando

6年前、東京Vユース時代の中島翔哉。当時も今も変わらないのは、その夢の大きさとひたむきな姿勢だ。

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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Takahito Ando

 0-1で迎えた60分。

 中島翔哉は宇佐美貴史に代わって、閉塞感が漂うピッチに投入された。

 日本代表のベルギー遠征の初戦となったマリ代表戦で、待望の日本代表デビューを果たした背番号18の小柄なテクニシャンは、左ワイドのポジションに入ると、それまで噛み合わなかった日本代表チームの攻撃をすぐに活性化させてみせた。

 最初のプレーでCKを蹴り、63分には右サイドを突破してクロスを送り込みチャンスを作り出した。それ以降も高い位置でボールを受けては、一瞬のスピードで相手の懐に入り込み、何度も突破を仕掛けていった。

 78分には左サイドからドリブルで仕掛けてFKを獲得。85分には中央のスペースでボールを受け、ついにミドルシュートを放つ。

 徐々にゴールへの気運を高めていた、後半アディショナルタイム3分でのこと。

 中央でボールを受けると、MF3人に囲まれながらも鋭い反転からボールを前に持ち出してFW小林悠に縦パスを出した。小林のクロスを相手DFがクリアミスし、こぼれ球をMF三竿健斗が再びゴール前に送り込むと、このボールに反応した中島がダイレクトで蹴り込んだ。

 中島翔哉の、代表初出場初ゴールだった。

ロシアW杯メンバーへ、強力なアピール弾に。

 このゴールは、敗色濃厚だった日本に僅かながらも希望の光を照らすと同時に、ロシアW杯代表メンバー生き残りへの、強烈なアピール弾となった。

「負けていたので流れを変えようと思った。ゴールを決めたことは良かったけど、やっぱり勝ちたかった。W杯は厳しい試合になるので頑張りたい」

 試合後のフラッシュインタビューでこう語った中島は、今、まさに旬の存在として4年に一度の世界サッカーの祭典に臨むメンバーの、有力候補の一員となったわけだ。

【次ページ】 「代表ではW杯優勝に導く」

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