野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
MLB愛好家のトリプルクロスレビュー。
アメリカ豪華メンバーを今さら解説!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byGetty Images
posted2017/03/22 21:00
2年連続ホームラン、打点の二冠王ノーラン・アレナド。このクラスが出てくることが、今回のWBCのハイレベルさを物語っている。
最近は一流選手の契約にWBC条項が入ることも。
Tessy「さらに決勝ラウンドでジャイアンツのストッパー、マーク・メランソンが招集されたみたいですね」
Toyo「この人の名前の表記は、メランコンだったり、メランソンだったり、マランコンだったり……本当に安定せんのぉ。当初はノーコンの剛球投手やったが、例の“ビッグデータ・ベースボール”のパイレーツに移籍しラッセル・マーティンとバッテリーを組んでからとんでもなく制球が改善。コントロール抜群じゃ。基本的には、マリアーノ・リベラとよく似たカット・ファスト・ボールで勝負してきよるが、ナックルカーブも効果的に投げてきます。日本にとっては難敵じゃー」
Tessy「こうしてみると、今回のWBC、結構戦力が揃っていると思うんだけど、アメリカのメディアは相変わらず盛り上がっていないみたいですね。Tomoさんその辺どうなんですか?」
Tomo「うーん……人種によって温度差があるという感じを受けますね。中南米系の人たちは関心度も高いですし、普段野球の話なんかしてこないイスラエル系の人がWBCの話振ってきたりもしました。でも、全体的に見れば正直なところ、まだ高くないという印象ですね。ライブ放送を視聴するのがなかなか困難ということもありますし」
Tessy「確かに、辞退したマイク・トラウトやブライス・ハーパー、クリス・ブライアントあたりが参加していたらもっと豪華でしたね。見たかった」
Toyo「その通りじゃ。クレイトン・カーショウ、マックス・シャーザー、ザック・グレインキー、ジャスティン・バーランダー、ジェイク・アリエッタ、デビッド・プライスの中から二人くらい。代打でマディソン・バムガーナー。キャッチャーも、リアルミュートかマッキャンのどちらか、クリス・ブライアントとムーキー・ベッツの2人はマストで! そして日本のファンに是非とも見てもらいたかったザック・ブリットン! ……って感じで選ばれてると、もっと盛り上がるんだけどのぉ。見てみたいのぉ」
Tomo「最近は、契約条項にWBCなどの参加についてもあるという噂です。そろそろFAになりそうな選手とか、インセンティブの割合の大きい選手とかは、代理人も出場をしぶりますよね。契約期間がたっぷり残った高額報酬の選手も、怪我されると大変なんで出したくない。このWBCという大会は、契約の厳しいアメリカ人と、義理を重んじる日本人が、一番影響を受けやすいんじゃないですかね。でもいつか本当のオールスターチームが見たいですけどね」
3人「見たいなぁ(のぉ)」