野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
MLB愛好家のトリプルクロスレビュー。
アメリカ豪華メンバーを今さら解説!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byGetty Images
posted2017/03/22 21:00
2年連続ホームラン、打点の二冠王ノーラン・アレナド。このクラスが出てくることが、今回のWBCのハイレベルさを物語っている。
プエルトリコは今回も国をあげて大騒ぎ。
●決勝 プエルトリコ(2次ラウンド3勝0敗)
Tessy「前回大会で準優勝したプエルトリコ。前回日本は準決勝で敗れています。オランダ戦、優勝したような騒ぎでしたね。プエルトリコは前回大会の決勝の視聴率が64%だったり、国を挙げて盛り上がってますねぇ」
Toyo「チーム全員が、髪の毛やヒゲを脱色してチームの一体感を強めとるみたいじゃね。ヒットを打つたびに、各選手が脱色した部分を自慢気に撫でていて微笑ましいのぉ。ファイナルに進出したらロドリゲス監督も『脱色せざるを得ない』とコメントしとったし、実にええ雰囲気じゃ」
Tomo「うちの近所にプエルトリカンがやっているプエルトリコ料理の店があるのですが、で、そこにも髪の毛のてっぺんを脱色している人が何人か来ていました。国をあげて一体となって応援している雰囲気、なかなかすごいですね」
Tessy「いやー、でも熱狂するのもわかります。強いですよー。今大会で僕が最も応援しているチームですからね。MLBのリンドーアとヤクルトの山田哲人。どちらを応援するか悩みどころです」
Tomo「1番パガン、2番リンドーア、3番コレア、4番ベルトラン、5番モリーナ、6番バエス、7番ロサリオ、8番T.J.リベラ……いやぁいい打線だなぁ」
Toyo「特に若手のリンドーアとコレアにバエズは、素晴らしい才能を持っとるけん、これからのMLBを引っ張って行くスターになるヤツラじゃ。遅れてきたルーキー。T.J.リベラのバッティングもコンタクトに優れとる。今年の新人王争いにも絡んでくるじゃろな。そういう若手の中心に、近いうちに3000本安打を打つであろう大打者・4番ベルトランに、現役最高のキャッチャーY.モリーナがどっしりと座る。実に魅力的じゃの」
Tessy「リンドーアは小さな身体ながら3割を打って、HRも打てる。ショートの守備はトップクラスで、足も速いと三拍子そろってますからね。バエズは準決勝でも盗塁時に体をひねってタッチを絶妙にかわしていたように、ものすごく器用な選手。内外野を守れてそのうえ全部上手いというスーパーユーティリティ。
そして、なんといっても、A・ROD二世の呼び声も高い、強打の3番のカルロス・コレア! 今大会、日本は韓国と無縁でホッとしていましたが、最後の最後にコレアが立ちはだかるのか、と!(つづりは違うけど)」
Toyo「今回1次ラウンドで敗退した韓国にとっては強引に韓国人にしてしまいたいほど、若く大変な才能の持ち主じゃからのぉ。プエルトリコ出身の選手としては初のドラフト全体1位指名。新人王もとって、飛ぶ鳥を落とす勢いじゃけん」