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2015年ドラフト1位組の◯と×。
豊作の中でも目立ったオコエ&平沢。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byKyodo News
posted2016/12/31 11:00
梨田昌孝監督とタッチを交わすオコエ。この1年間多くの楽天ファンを沸かせてきた、そのスター性は本物だ。
「×」の選手もそれなりに頑張ったが……。
「×」(4選手)
日本ハム 上原健太(明治大/投手)……1試合 0勝0敗 防御率0.00
<寸評>制球難などに苦しみ、二軍でも1勝4敗、防御率5.63と精彩を欠いた
ソフトバンク 高橋純平(県岐阜商/投手)……7試合 2勝1敗 防御率2.22(二軍成績)
<寸評>故障により出遅れたが、フレッシュオールスターで154キロをマーク
巨人 桜井俊貴(立命館大/投手)……1試合 0勝1敗 防御率8.31
<寸評>右ひじ痛の影響で二軍でも1試合の登板と不完全燃焼の1年となった
ヤクルト 原樹理(東洋大/投手)……13試合 2勝8敗 防御率5.91
<寸評>オープン戦で防御率1.80も、シーズンでは右肩痛により7月に離脱した
ドラ1の名に恥じぬ成績を残した「◯」の選手たち。
例年ならば、「〇」と「×」の比率がほぼ均等になる年が多いものだが、今回に限って言えばほとんどの選手が「〇」である。
即戦力の大卒ならば、東京六大学リーグの通算安打記録を塗り替えた高山は、阪神でも新人安打記録を更新した。大学ジャパンの4番を担ったオリックスの吉田も、シーズン序盤は腰痛により出遅れたが、戦列に復帰して以降は、規格外のパワーでたちまち中軸を任される打者となった。
すなわち、彼らは「ドラフト1」に恥じぬパフォーマンスを見せたわけだ。
とりわけ目立ったのが、高卒ルーキーたちの躍動である。