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トゥーロンより水原JS杯に注目!?
U-19日本代表に世界と戦う経験を。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2016/05/18 07:00
U-19日本代表は水原JS杯のあと、6月にはPanda Cupで中国遠征、U-19国際トーナメントでアメリカ遠征と、海外での試合が続く。
ガチンコのチームが集う水原JS杯。
その言葉通り、昨年11月にはイングランド遠征をし、U-18イングランド代表、リバプールFC U-18などと対戦。12月にはロシア遠征をし、U-18スロバキア代表、U-18リトアニア代表、U-18ベラルーシ代表などと対戦。今年3月にはバーレーン遠征でU-19マリ代表、U-19メキシコ代表、U-19バーレーン代表と対戦。積極的に海外経験を積んできた。
そして今月18日から22日にかけて、U-19日本代表は韓国で開催される水原JS杯に参加する。
今回は来年のU-20W杯の開催国である韓国で、U-19フランス代表、U-19ブラジル代表、U-19韓国代表という豪華なラインナップと対戦ができる。フランスもブラジルもリーグがオフシーズンに入っており、ほぼガチンコのメンバーで臨むという。
このチームセレクトももちろんだが、会場はすべて水原ワールドカップスタジアム。日韓W杯で使用された立派なスタジアムを用意した韓国サッカー協会の、この年代に対する強化の本気度が窺い知れる。
内山監督の本気度が見えたメンバー選考。
だからこそ、この大会は日本にとって非常に重要であり、絶対に無駄にしてはいけない舞台と言えるのだ。
アジア最終予選を見据えて、内容はもちろん、個々のパフォーマンスの向上、勝ちきる力を見せないといけない。それは内山監督も同じで、今回のメンバー選考からも、彼の本気度が示された。
すでに柏で不動のレギュラーとなっているDF中山雄太を始め、神谷、遠藤、伊藤涼太郎(浦和)、エース小川航基(磐田、怪我により辞退)、堂安律(G大阪)など、常連メンバーとなりつつある選手たちが選ばれた。
三好、甲府で出番を得ているFW森晃太、高校ナンバーワンの注目選手である京都橘高のFW岩崎悠人、福岡の新星・MF冨安健洋は選ばれていないが、鹿島のルーキーコンビ・DF町田浩樹とFW垣田裕暉、FW和田昌士(横浜FM)、DF大南拓磨(磐田)など、今後チームの柱になりうる選手が選ばれている。