月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プチ鹿島、12月のスポーツ新聞を切る!
プロ野球契約更改のドラマを味わう。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2015/12/28 11:00
ユニクロから山盛りの商品を贈呈されて満面の笑みの西武ライオンズ・高橋朋己。
黒田の男気に応えたカープの男気も讃えたい。
師走は広島カープが注目を集めた。
『黒田「燃え尽きた」現役続行か引退か……悩める胸中激白』(スポーツニッポン・12月1日)
一転して去就に注目が集まる。そして……
『全野球ファンに朗報です 黒田現役続行 41歳決断』(日刊スポーツ・12月9日)
黒田と交渉した広島・鈴木球団本部長の言葉が熱い。「魔法の言葉はないけど、思っていることをすべて出した」「世の中の人はみんなやってほしいと思っている」。そして今度はカープが男気をみせた。
『6億円黒田 カープ史上最高の男気返し』( スポーツ報知・12月18日)
すごいぞカープ。球界最高年俸6億円。黒田が現役続行を決めた理由には、おそらくこのニュースも大きいだろう。
『マエケン感謝 成就!! ポスティング』(日刊スポーツ・12月5日 )
前田健太投手のメジャー挑戦。「よしカープはまかせろ」という黒田の声が聞こえる。球界から流行語を選ぶなら「男気」ですよね?
契約更改記事では、西武がダントツの面白さ!
契約更改の記事、今年は西武ライオンズ勢が面白かったんです。
『4.1億円の反省 おかわり』(スポーツ報知・12月5日)
「ボクがもうちょっと打てれば上に行けた。責任を感じています」「ボクが4番になって優勝していない」西武の主砲・中村剛也の記事。
『森 金髪OK やんちゃ歩きは禁』(スポーツニッポン・12月3日)
森友哉がサッカー日本代表の本田圭佑ばりの金髪で登場し、会見場が一瞬どよめいたという。 やんちゃ歩きとは森の「肩で風を切る歩き方」のこと。球団本部長に「自然に歩け」とダメ出しされた。
『雄星ハナ差で15勝!蓄膿症手術&1700万円増 ウミの苦しみ消え宣言』 (日刊スポーツ・12月4日)
ハナ差とは「鼻の差」のこと。菊池雄星が蓄膿症手術をして来季に備えているという。「食べ物の味がよく分かるようになった。寝る時も唇がカサカサしていたのが、プルプルになりました」と雄星。日刊スポーツは「塩分を抑えられれば体重管理に効果を表し、快眠はパフォーマンスに結びつく」と書く。さてどうなるか。