月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プチ鹿島、12月のスポーツ新聞を切る!
プロ野球契約更改のドラマを味わう。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2015/12/28 11:00
ユニクロから山盛りの商品を贈呈されて満面の笑みの西武ライオンズ・高橋朋己。
偉大なるあのお方は高橋新監督に何と言った?
由伸監督といえば、11月30日のスポーツ報知に載った原前監督との対談でこんな場面があった。
原辰徳「2016年度、仮に監督をやっていたら、(阿部)慎之助には『慎之助、来年はキャッチャーだ。ファーストは君には難しい。キャッチャー1本でやってくれ。ファーストはもう少し、3割30本くらい打てる人を連れてくるから』というふうに言ってるね」
高橋由伸(驚いた表情)
なんだか原辰徳のあっけらかんとした偉大さが伝わってくる会話だが、それにしても大物の先輩から次々と“助言”される由伸。たいへんだなぁと同情してしまうが、もしかして巨人の狙いはこれかも。江川や川相より「本当に大丈夫か」と母性本能(または父性)をくすぐるであろう由伸という新監督。リアリティーショー的な趣がある。
ちなみにあの方は高橋由伸にこんな助言をおくっていました。
『王さんエール「好きなようにやりなさい」巨人OB総会』(スポーツ報知・12月7日)
ああ、王さんはいつだって優しい。
以上、今月の「月刊スポーツ新聞時評」でした。