小久保監督「内野手の守り勝ち」

　1回に武田が招いた1死満塁のピンチ。5番・オリーヴォ捕手の三塁への難しい打球を川端慎吾内野手（ヤクルト）が好捕して迷わず二塁に送球し、併殺でピンチを切り抜けた。

　また再三の中前に抜けそうな打球を遊撃手の坂本勇人内野手（巨人）が阻止すると、9回の無死一塁も8番・フェリス内野手の痛烈な三遊間への当たりを、代わった松田宣浩（ソフトバンク）が好捕して一塁走者を二封している。

「内野手の守り勝ちでした。ミスも出たけど、それをみんなでカバーした」

　試合後に小久保監督がこう語ったように、実は堅実な守備力が、最後に侍ジャパンを救った。ミスもあった。アクシデントもあった。それでもしっかり守るべきところで守りきって、それを大きな破綻につなげなかった。

　そんな試合だったのである。

「楽なゲームは1試合もないです。ピッチャーも野手も踏ん張ってくれているので、いいスタートが切れていると思う。ただ、本当の勝負は準々決勝になってからです」

　指揮官は会見をこう締めくくった。

　これで1次リーグは3連勝。14日の米国戦に勝てばグループ1位での準々決勝進出が決まる。