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《初の世界選手権は5位》坂本花織が自分の可能性を「信じるようになった」…2019年に語っていた「数年後に世界一になりたい」

初めて出場した世界選手権を総合5位で終えた翌日。
フリーを終えた直後、何度も涙を拭ったのとは打って変わって、坂本花織はすっきりした表情で現れた。いつも通りのようだった。
でも内心はそうではなかった。
「すごく悔しいという気持ちが大きいです」
シーズン最大の目標として、猛練習を積んで臨んだ大会だけに、悔いが残る。
「朝練を1時間から2時間半に延ばしたり、1日でのトータルの練習時間は5時間半とか6時間とかくらいです。いつもは氷上だけなんですけど、今回は陸で走ったりトレーニングもいろいろしました。きつかったです。でも、あとの結果につながると思えば、きつくない、いやきつくないわけじゃないけど、耐えることができました」
その成果は如実だった。ショートプログラムでは完璧な演技で自己ベストを大幅に更新し2位。迎えたフリーも精度の高いジャンプを次々と決め、流れに乗った滑りを披露する。
「今回のさいたまのリンクはすごい氷がよくて、(練習で)初めて滑ったときにけっこうスピード出るなと思いました。(冒頭の連続ジャンプは)映像を観たら、いつもよりめっちゃ踏み切るタイミングが早いし、よく跳べたな、と。練習でどんな状態でも跳べるようにしていたのがよかったかなと思いました」
流れが乱れたのは後半だった。3回転フリップ─2回転トウループの連続ジャンプの1つ目が1回転になり、貴重な点数を失った。唯一の失敗が響き、成功していれば確実だった表彰台を逃した。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

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