97回大会から3年連続箱根駅伝に出場するも、昨年の箱根駅伝予選会では18位と敗退。しかし今年は予選会で2位通過と大躍進しました。何をどのように変えて、今のチームにつながってきたのか。58分じっくりとお話をうかがいました。
「今回の予選会は確実に7位を狙った準備をしていましたが、当日の流れの中で2位を取れました。そこに関しては素直に喜びたいですね」
季節外れの暑さとなった今年の箱根駅伝予選会。全員がしっかりと力を発揮できたことについて、メディアでは暑さ対策がフィーチャーされているけれど、それだけでなく1年を通してやってきた結果がつながっているのだと長谷川監督は話します。
「新チームになってからすべてのことを見直してきました」
強度の高いポイント練習を週3回から2回に減らした代わりに、20km走など長い距離を走る練習を春から実施。強度を弱めたのには、故障者を減らすこと、そして継続性を高めることでチームの一体感をつくりあげていきたいという狙いがあったそうです。
さらに土台作りができていたため、夏合宿の内容もスタッフ陣で何度も「この練習で合っているか」を協議した上で直近4年間とはガラリと変えたそう。「特に夏の暑い中でハーフマラソンのタイムトライアルを実施したことが、結果的に箱根駅伝予選会でも生きた形になった」と長谷川監督は語ります。
今シーズンからはこれまで外部コーチだった五ヶ谷宏司コーチをヘッドコーチに、柴内康寛コーチをスカウト担当に任命し、スタッフの役割分担をよりはっきりさせたことも改革の1つとなりました。
「選手たちに、誰が何を担当しているということがわかりやすくなった結果、よりスタッフ陣と選手たちの意思疎通の頻度も高まってきました」
そして予選会で1年生ながら全体で3位に入った留学生、ダンカン・マイナ選手について聞くと、「実は2020年にケニアに行ったときに勧誘したんです」長期計画での勧誘の経緯を明かしてくれ、またキャンパスライフや勉強、市民ランナーにもお馴染みの「あの場所」での練習について聞いて驚きました。
動画ではほかにも以下のようなことを聞いています。
・ポイント練習を減らしたメリットとデメリット
・キャプテンとは別に、駅伝キャプテンを置いた理由
・キャプテン千代島宗汰のムードメーカーぶり
・今年から長谷川監督が朝練習に参加。選手の意外な反応は?
・新井友裕にみる専修大エースの系譜
・ガーミンを使った情報共有の副産物
・長谷川監督が走った83回大会でのシード権獲得時と比較して駅伝はどうレベルアップしているか
・自分たちは10000mの持ちタイムは本当にない、けれど…
・箱根駅伝で見せたい走り
「私も指導者としてチャレンジしていこうと思いました」という変化を恐れない言葉が印象的だった長谷川監督。冷静にチームの立ち位置を見極めつつも、今後に期待を持たせるインタビューとなりました。ぜひご覧ください。(11月25日取材)
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