2025年に日本で開催されるMLB開幕シリーズの組み合わせが、「ドジャース―カブス」に正式に決まった。ドジャース大谷翔平、山本由伸、カブス今永昇太、鈴木誠也と、4人の日本人選手が東京ドームに凱旋する2試合が、これまでの日本開催以上に注目を集めることは間違いない。
すでにPRを開始したカブス、大谷と山本も意欲見せる。
日本開催決定後、当初は、今季の開幕戦を韓国で迎えたドジャースの2年連続海外開催に、選手会からは体力負担を含む不公平感への懸念から難色を示す声も聞かれた。それでも、今や「MLBの顔」となり、多くのスポンサーに影響力を持つ大谷不在の開催は選択肢になく、機構と選手会ら関係者が折衝を進め、実現にこぎつけた。
球界で自らの置かれた立場を理解する大谷は、母国開催への思いを語った。
「もちろん特別になると思います。カブスも日本の選手が多いので、日本の野球ファンにとっても特別じゃないかと思います」
6月中旬から右肩腱板の損傷で戦列を離れている山本も、リハビリは順調に進んでおり、凱旋登板へ意欲を隠そうとしなかった。
「楽しみです。ファンの方も楽しみにして下さっていると思うので、僕の中でも楽しみなことのひとつです」
一方のカブスは、正式決定直後から球団の公式SNSで、今永と鈴木が少年期からメジャーに憧れてきたストーリーを動画で配信するなど、早くも積極的なPR活動を開始した。
大谷の「二刀流」復活の舞台となる可能性大。
日本人4選手が勢揃いするだけではない。現在、投手としてのリハビリを継続する大谷にとって、日本が「二刀流」として復活する舞台となる可能性は高い。
「そのくらいのクオリティでキャンプを迎えて、信頼感をもって送り出してもらえるのが、自分にとっても自信になると思う。必ずしもそこを目標にする必要はないと思いますが、そのくらいのクオリティで投球ができるような状態で迎えたいと思っています」
開幕戦で「二刀流」の大谷が今永と投げ合い、2戦目には山本と鈴木が直接対決――。
大谷自身が「特別になる」と言う日本開幕シリーズのチケットが、空前の「プラチナペーパー」になることは避けられそうにない。