半世紀前、本稿の筆者は、国立市立第一中学校サッカー部2年の守備的ハーフで英国ゴーラ社製のスパイクが宝物だった。合唱のクラス対抗の曲にチューリップの「青春の影」を提案、音楽の先生に「なかなかよいね」とほめられた。
あの年、1974年4月、卓球の女子団体の日本は横浜で中国を破り、アジアの頂点に立った。
歳月を経て、2024年10月、カザフスタンのアスタナで開かれたアジア選手権で日本女子は中国との団体決勝を制する。無敵のはずの強国からの白星は横浜以来、50年ぶりの快挙だった。13歳のサッカー部員は、すっかり早起きになり、いちいち老眼をディスプレイに近づけながら、朝の7時13分にここの部分を書いている。
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