11月下旬で全6戦が終了したグランプリシリーズ。12月6日から開幕するグランプリファイナルには、日本からは鍵山優真・佐藤駿の2選手の出場が決定しています。今回は野口さんに鍵山・佐藤選手を中心に、出場6選手について掘り下げ、展望を語ってもらいました。
男子フィギュアをリードしてきた宇野昌磨選手が引退し、群雄割拠ともいえる日本男子シーン。6大会全体でのトップ16には日本選手が7人入る充実ぶりでした。
「今シーズンの調子がよかった6名が揃ったので、予想通りといえば予想通りかなと思います。日本選手がもう1、2名入ってきてほしかったのもありますが、2戦の総合結果で決まるので難しいところはありますね」
2大会とも優勝でファイナル出場を決めたのは、鍵山選手とイリヤ・マリニン選手の2人。しかし鍵山選手は特に2戦目のフィンランド大会で、ジャンプのミスが目立ちました。その理由について野口さんは以下のようにと分析します。
「本当にジャンプだけでなく、すべてがきっちりと組まれているプログラムなので、1つがうまくいかないとすべてが崩れてしまう」
しかし現時点でのミスは、決してネガティブなものではないと野口さん。1年後のオリンピックを見据え、1年後に勝つつもりで今を過ごしているという鍵山選手のねらいを解説します。
対するマリニン選手は、「型にはめず、センスでやる」タイプのため、1つミスをしても引きずらないという状況です。そしてマリニン選手と似ているタイプなのが佐藤選手とのこと。ジャンプの天才であるがゆえ、以前は調子が悪い時に分析できなかったといいますが、年齢を重ねるにつれて考える力を得て、修正能力も身に着けているといいます。4回転フリップの完成も間近!?という見方も…。
話題はほかにも
- 今季絶好調!ケヴィン・エイモズ選手の演技
- ダニエル・グラスル選手の武器
- 鍵山選手のPCSはずば抜けている
- 佐藤選手は「寝起きでも跳べる」!?
- 鍵山選手がか学ぶ「フィギュア界の歴史」
などなど、さまざまなテーマにわたりました。
グランプリファイナルの前に、ぜひポッドキャストを聞いて選手の演技をより楽しんでみてはいかがでしょうか。
(11月26日収録)
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