- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
松井秀喜の名前も…来季の巨人監督候補に“ある共通点”「生え抜きの4番かエースしかなれない」説はなぜ生まれた? 巨人オーナー“8年前の重要証言”
posted2026/05/30 06:55
来季の監督もある? 松井秀喜
text by

岡野誠Makoto Okano
photograph by
KYODO
◆◆◆
なぜ「巨人監督は生え抜きの4番かエース」という不文律が浸透したのか。まず、1980年代のエースである江川卓が監督になっていない点を上げたい。「昭和の怪物」は幾度となくマスコミで名前を挙げられてきた。
候補の常連「江川卓監督」説
〈長嶋巨人の戦犯「クビは8人!」で「江川ジャイアンツ進行中」〉(1998年8月15日号/週刊現代)
ADVERTISEMENT
〈原巨人では燃えない 大逆転!「やっぱり江川ジャイアンツ進行中」〉(2000年8月19・26日合併号/週刊現代)
〈巨人原監督V逸なら解任も 後任候補に江川氏らの名〉(2015年9月26日付/日刊スポーツ)
何度も待望論が飛び出すも、フロントの間では「江川を監督にしよう」という気運はなかったようだ。読売上層部と密に連絡を取っていた若林広報室長は1988年、一部のメディアを賑わせた「江川監督就任」について、こう綴っている。
〈堀内、江川両氏については年齢的に若すぎるということで、これまた検討の材料にはならない〉(1992年2月発行『巨人軍の最高機密[第Ⅰ部]』リム出版)
2011年11月には、清武英利代表が渡辺恒雄会長を告発する会見を開いた際、来季のヘッドコーチ人事に関する話を披露した。渡辺は、こう言ったとされる。
「巨人は弱いだけでなく、スターがいない。江川なら集客できる。彼は悪名高いが、悪名は無名に勝る。彼をヘッドコーチにすれば、『次は江川が監督だ』と江川もファンも期待するだろう。しかし、監督にはしないんだ」
江川は何と答えた? 「生え抜き絶対説」の発端
監督人事権を掌握する渡辺の言葉を、清武が話したことで江川監督の実現は訪れないと思われた。それでもまだ、江川の名前は挙がった。2015年、シーズン終盤になっても続投要請のない原監督に代わり、来季の監督候補として日刊スポーツが1面で江川の名を報じる。クライマックスシリーズで敗れた原の去就が注目される頃、江川は群がる報道陣に対応した。

