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獅子の遺伝子BACK NUMBER
「ビビるくらい下手くそだった」栗山巧が西武のレジェンドになるまで…赤田将吾が語る“栗山伝説”「中村剛也とは圧倒的な差が…」「深夜に響く打球音」
posted2026/07/14 11:15
現役最後のシーズンを送る栗山巧。まさにライオンズのレジェンドだ
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Kiichi Matsumoto
◆◆◆
まず話を聞いたのが、ライオンズの“レジェンド”栗山を若手時代から良く知る現二軍野手コーチの赤田将吾である。
赤田は1999年、日南学園高からドラフト2位でライオンズに入団した。その3年後、栗山がドラフト4位で育英高校からライオンズへとやってきた。栗山の同期入団の中村剛也内野手とともに当時、彼らの教育係となったのが赤田だった。
日が暮れてから明かりが…ダントツの練習量
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そんな赤田に入団したばかりのころの栗山の印象を聞くと、開口一番、このような返事が返ってくる。
「とにかく寮生の中でもダントツの練習量でした。日が暮れてから室内練習場の明かりがついていて、カーン、カーンとボールを打つ音がすると、寮生はみんな『どうせ打っているのはクリ(栗山)でしょ』って思うくらい。で、練習場を覗いてみるとやっぱりクリなんですよ。みんなの期待を裏切らず、もう毎日ですよね。マシンと向き合っていましたね」
ある日の出来事。赤田が室内練習場でマシンを相手に打つ栗山の姿を目にし、その後一旦外出して門限ぎりぎりに戻ってきたところ、まだ栗山が練習していたこともあった。
「バッティングというのは手でボールを打つわけじゃないので、バットを持った手と体、自分に向かってくるボールとの距離の感覚をつかむ必要があります。ヒット性の打球を打つには、その感覚を身につけるために数を打たないといけないと僕は思っています。もちろん、クリがもともと持っていた能力もあるとは思いますが、その”当てる感覚”は間違いなく、数多く打って培ってきたものですよね」

