メジャーリーグPRESSBACK NUMBER

「サワムラがマイナー降格なんて不当だ」同僚の言葉に涙した夜〈澤村拓一引退秘話〉猛批判にも貫いた筋トレ、ロッテへの恩「信念を持ってやっていた」 

text by

山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

PROFILE

photograph byYuki Yamada

posted2026/01/14 11:03

「サワムラがマイナー降格なんて不当だ」同僚の言葉に涙した夜〈澤村拓一引退秘話〉猛批判にも貫いた筋トレ、ロッテへの恩「信念を持ってやっていた」<Number Web> photograph by Yuki Yamada

レッドソックス時代にはリリーフの一角として存在感を示した

続けたトレーニング...引退まで手術なしの誇り

 メジャー通算2年で104試合(103回2/3)を投げ、6勝2敗、防御率3.39の成績を残した。パワー勝負の醍醐味と華やかなメジャーの世界。そして、生き残ることの難しさ。メジャーとマイナーの昇降格には、契約の壁とビジネスが大きく関わることも思い知った。澤村の野球人生で重要な学びの期間だった。

 新年1月9日、引退を公表したインスタグラムでは、一度も手術を受けずに現役を終えたことを誇った。どんなときも継続したトレーニングでたくましい体と心を作った。レッドソックスに在籍していた当時、続けることの重要性を説いていた。

「トレーニングの積み重ねですよね。いろいろ言われましたもん、日本にいるときに。だけど信念を持ってやっていた。むしろ30歳を超えてからケガがなく、戦えている。続けるってことが(自分の)才能なので、やり続けるっていうことだけに関して言えば、僕は特化していると思います。やりたくねえな、と思うこともある。だけどそれを続けられる」

「野球は楽しくない。でも投げることは好きです」

ADVERTISEMENT

 メジャーで投げ、異国で過ごした2シーズン。日本にいたら、出会えなかった自分を見つけることができた。

「より物事の解釈、向き合い方というのが上手になった気がします。精神的な心の成熟というのは感じますね」

 日本での常識が通用しない異国。その逆もまたしかり。メジャーリーガーとして過ごした2年間は、人生でかけがえのない時間だった。

「野球は仕事になったときから、楽しくない。でも、投げることは好きです。トレーニングすることも好きです」

 15年間のプロ野球生活は自ら幕を下ろす。「プロ」は辞める。今後、野球選手を続けるとすれば、一発勝負のトーナメント試合の多い社会人野球やクラブチームで……。「投手・澤村」の物語の続きには、もしかしたらそんな可能性があるかもしれない。〈前編も公開中です〉

#1から読む
前ロッテ・澤村拓一「引退決断までの舞台裏」最後まで模索したメジャー復帰の道「トランプ政権の影響、契約の壁…」最後まで続けたハードトレ

関連記事

BACK 1 2 3
#読売ジャイアンツ
#千葉ロッテマリーンズ
#澤村拓一
#中央大学

プロ野球の前後の記事

ページトップ