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「他の大学には真似できないと思うよ」青学大・原晋監督が明かす、“山の神”育成モデル…再び“黒田朝日”は育つのか?「ほぼ“出会い”です」「160cm台、細身…」
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生島淳Jun Ikushima
photograph bySankei Shimbun
posted2026/01/04 17:05
箱根駅伝史上初の2度目の3連覇を果たし、ポーズを決める青学大・原晋監督(58歳)
「上りが得意という選手がいます。下りが得意という選手もいる。これはトレードオフかというと、そうでもない。最近は“ハイブリッド”な選手が増えてきました。たとえば、前回、6区で区間記録を出した野村昭夢。6区で56分台を出すためには、序盤の上りでもタイムを出さなければならないし、下り切ってからの箱根湯本駅前の平坦な道でもスピードが必要です。つまり、絶対的な走力が必要。5区、6区は足回りがハイブリッドじゃないと、勝負できない時代です」
黒田には抜群の足回りがある。入学して1年目、2年目まではトラックでは3000m障害を中心に活動していた。足さばき、そして跳躍力もある。そして昨年11月22日のMARCH対抗戦では10000mの青学大記録をマークし(27分37秒62)、絶対的な走力も備えていた。トータルの能力が、今回の5区、上りだけでなく、下り、そして最後の平坦な道で早稲田の工藤慎作を突き放せた要因である。
「結局、適材適所。適材を見つけたとしても、その再現性がないとダメ。そこは確率の問題になってきます。そこも踏まえての区間配置ですから」
「来年の“5区候補”」2人の1年生
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ちょっと怖くなってくるのが、来年の上り候補がすでにいることだ。
今回、当初は2区にエントリーされていた上野山拳士朗(1年、和歌山北)は身長164センチ、49キロ。5区に名前があった松田祐真(1年、福岡・大牟田)は身長161センチ、50キロ。
MARCH対抗戦で上野山の走りを見たが、ストライドは小さいが、推進力があった。
明らかに「スイスイ系」だった。
「山の青学」は、まだまだ続きそうなのだ。

