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グラスノー興奮「ロウキ、信じられない」LA紙が知る佐々木朗希“リリーフ覚醒”舞台裏「9月8日、ホテルの一室で」「シャイな青年が…さらけ出した」 

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ディラン・ヘルナンデス

ディラン・ヘルナンデス Dylan Hernandez

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photograph byROBERT GAUTHIER/Los Angeles Times

posted2025/12/26 06:02

グラスノー興奮「ロウキ、信じられない」LA紙が知る佐々木朗希“リリーフ覚醒”舞台裏「9月8日、ホテルの一室で」「シャイな青年が…さらけ出した」<Number Web> photograph by ROBERT GAUTHIER/Los Angeles Times

佐々木朗希はドジャースの「ブルペン問題」の解決策になったようだ。ただし本人が先発を望んでいるのは間違いない

「復帰してブルペンに入ってからの彼は、正直、自分が見た中でも最高レベルのピッチャーだ。すばらしいものを持っている」

 今の佐々木は、先発で8度登板したシーズン序盤とはまるで別人だ。理由の1つは体の状態で、本人も肩の負傷が投げる際の腕の角度に影響していたと話している。しかし、復帰後は自然な投球フォームと速球のスピードを取り戻した。

 自信も取り戻した。

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 入団会見では少し緊張気味だったが、今は打って変わってエネルギッシュな姿を見せている。

 敵地シチズンズ・バンク・パークの観客からやじを浴びたことについても、何を言われているのかわからないので、気にしないと話している。

 MLB1年目の戦いについては、メジャーの技術的な部分やレベルの高さを感じる前に、けがで自滅するようなかたちで苦しんでしまったと話している。つまり万全の状態なら、今のように相手を圧倒できたかもしれない。

とてもシャイだが…復帰後は自分をさらけだして

「ロウキはとてもシャイで控えめな青年だ」

 ロバーツは言う。

「しかし復帰してからは、以前よりずいぶんオープンになったように思う。本当の自分をさらけだして、気持ちを見せるようになった気がする」

 そうした変化はプレーにも表れている。

 地区シリーズでは、打てるものなら打ってみろというようにフィリーズ打線へ挑みかかっていた。そうした姿勢もあって、佐々木は今やチームのリリーフエースとなり、来期以降の先発ローテーションの柱としての期待も高まっている。

「彼の特別な部分が、ようやく見えてきた」

 ロバーツは言う。

「この大舞台で見せている今のピッチングも、力の一端にすぎない」
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Los Angeles Times

 アメリカ最大規模の日刊紙。1881年創刊。142年以上にわたって地元南カリフォルニア地域を中心に取材を行い、政治や社会、文化、スポーツなどの記事を精力的に報道。優れたジャーナリズムに対して贈られるアメリカで最も権威のある「ピューリッツァー賞」を何度も受賞している。ウェブサイト(latimes.com)のユニーク訪問者数月間4000万人以上、日曜版の読者数160万人、紙版・電子版の週間読者数合計440万人を誇る。

児島 修(こじま・おさむ)

 英日翻訳者。訳書に『OHTANI'S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』(サンマーク出版)、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ダイヤモンド社)、『ペドロ・マルティネス自伝』『ダン・カーター自伝 —オールブラックス伝説の10番—』(東洋館出版社)、『ウルトラランナー: 限界に挑む挑戦者たち』(青土社)など。

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