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猛牛のささやきBACK NUMBER
「試練の連続…葛藤がありました」オリックス若月健矢を救った中嶋聡・前監督の言葉「実は連絡を取っていた」“黄金コンビ”山本由伸と描く新たな夢
posted2026/02/08 11:02
WBCで再びゴールデンバッテリー結成なるか
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Nanae Suzuki
今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を目指す日本代表に選出されたオリックスの若月健矢捕手。「めっちゃ下手だった」と振り返る入団時から、攻守ともに大きく進化を遂げたその理由とは――。〈NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中です〉
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1月16日に発表されたWBC日本代表のメンバーの中に、オリックスの捕手・若月健矢の名前があった。
昨年11月に行われた侍ジャパン強化試合・韓国戦にも選出され活躍していただけに驚きはないが、「ついに」という感慨は湧いた。
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まだ30歳なのかと思うほど、長くオリックスの扇の要を務め、勝てない時期も、3連覇の黄金期も経験してきた。
「試練の連続」だった若手時代
若月は入団2年目に一軍デビューを果たすと、3年目だった2016年、当時の福良淳一監督(現ゼネラルマネージャー)に期待をかけられ85試合に出場。翌年には開幕マスクを被り、100試合に出場数を伸ばした。
しかし「ずっと試練の連続でした」と若月は苦笑しながら振り返る。
「初めて開幕戦でスタメンマスクを被れたんですけど、開幕3連敗。あれはこたえましたね。もう、全部が壁でした。勝てないストレスもあるし、打てないし」
オリックスは2014年の2位を最後にBクラスが続いていた。正捕手を任されたものの、勝てない苦しさともどかしさを味わい続けていた。それでも若月の辞書にへこたれるという文字はない。「下手くそなんだから、やるしかない」と日々ガムシャラだった。

