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石川佳純の「あなたに会いたい」今回のゲスト石川祐希が明かした本音「イタリアで自分の性格は変わった?」「30代は20代後半のようにプレーしたい」
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石井宏美Hiromi Ishii
photograph bySANKEI SHIMBUN / Wataru Sato
posted2025/12/03 17:01
Numberの好評対談連載「石川佳純のあなたに会いたい」第9回のゲストはバレーボール日本代表キャプテンの石川祐希
祐希 飛行機で日本の空港に到着した瞬間、これから日本人と接するというマインドに自然と切り替わっているんですよ。10年間イタリアにいますけど、まだイタリアに慣れてないという方が強いのかもしれません。ただ、日本にいるときにイタリア語で相槌を打ったり、何かの拍子でポロッとイタリア語が出ることはありますね。あと、時間にルーズになっちゃいました(笑)。もちろん仕事は別ですが、普段の食事の約束も遅れがちで、お店に到着するのはたいてい僕が一番最後です。18時集合なのに18時20分に着いて「すみません!」みたいな。もちろん連絡は入れますけどね。
佳純 イタリア人はそこまで厳格に時間を気にしないのかも……。
祐希 そうですね。たとえば8時の約束でも8時半に集合するなんてことは普通にあります。10年過ごして、僕もその習慣に慣れているところはあるかもしれません。
不自由な中で、もがく方が成長できる
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佳純 ちなみに国内にはSVリーグがありますが、石川選手は日本でプレーしたいと考えたことはなかったんですか?
祐希 もちろん日本でもやってみたいという思いはあります。ただ、海外でプレーする方が言葉も違うし、環境面でもストレスが多く、自分の思い通りにはいかない。そんな不自由な中でもがいたり、解決策を探る方が、僕自身は成長できると考えているんです。
佳純 ストイックですね! そこまで自分を律することができるのはすごいですし、きっと目指す場所がさらに高いところにあるんでしょうね。やっぱり後輩たちにも海外でのプレーをおすすめしたいですか?
祐希 僕は日本のチームには所属したことがないので比較はできませんが、代表にいる海外でのプレーを経験した選手を見ると、より成長できるんじゃないかなとは思いますね。プレーや雰囲気が堂々としていて、自信が感じられます。
30歳、ピークはこれからという感覚
佳純 さて、12月には30歳ですね。おめでとうございます! 選手として充実した時期を過ごしていると思いますが、今後のキャリアをどうイメージされていますか?
祐希 ピークはまだまだこれからという感覚ですし、30代の10年間は毎シーズン、20代後半のようにプレーしたいと考えているんです。
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