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視聴率20.7%の激闘ドジャース「僕はヤマから学べた」“山本由伸大好き”スネルも大谷翔平もグラスノーも佐々木朗希も…PS制圧の決定的証明

posted2025/11/09 11:00

 
視聴率20.7%の激闘ドジャース「僕はヤマから学べた」“山本由伸大好き”スネルも大谷翔平もグラスノーも佐々木朗希も…PS制圧の決定的証明<Number Web> photograph by Daniel Shirey/Getty Images

ポストシーズンで印象深い戦いを見せたドジャース。スネルや山本由伸らは圧巻の働きだった

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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Daniel Shirey/Getty Images

 ドジャースのワールドシリーズ連覇は山本由伸や大谷翔平、佐々木朗希だけでなく日替わりヒーローの存在もあった。〈NumberWebレポート/全2回〉

WS第6戦は視聴率20.7%…伝説のPSに

 21世紀初となるワールドシリーズ連覇を果たしたドジャースだが、まるで高校球児のように必死のプレーを見せ、チームの団結力を象徴するかのようなハグを連発する姿に心打たれた人も多いだろう。それは第6戦の関東地区・平均世帯視聴率20.7%、第7戦の平均視聴人数は1055万5000人(ビデオリサーチ社調べ)という数字が物語る。

 リリーフで復活した佐々木朗希が強打者を牛耳り、大谷翔平は二刀流でライバルを粉砕、そしてワールドシリーズMVPに輝いたのは山本由伸……とできすぎなシナリオだったわけだから、シーズンが閉幕しても浸りたくなる。

 そんな伝説のポストシーズン、とにかく細かくプレーを指標化するMLBにあって、ロバーツ監督率いるドジャースの選手はどう評価されていたのか。

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 MLB公式サイトでは各試合において「Player of the Game」を1人、「Top Performers」を3人選出している。特にオンラインでのファン投票で決まる前者には「WPA」という指標も記されている。

「WPA」とは勝利貢献確率という指標で〈その選手のプレーでどれだけチームが勝つ確率を増減させたか〉というもの。イニングや点差(接戦か大差か)、走者など状況によって変動するが、簡単に言えば「逆転の一打を放つ」「相手打線を長いイニング制圧し続ける」などで、その数値は高まりやすい。

じつは“PS序盤戦で躍動”ベッツとロートベット

 では今回のポストシーズン、日本人3選手をはじめとしたドジャースの各選手は「Player of the Game」「Top Performers」に何回ノミネートされたのか――全試合を調べてみた。

〈WCSレッズ戦〉
第1戦○10-5
Player of the Game スネル +20.9%
Top Performers スネル、T・ヘルナンデス、大谷
第2戦○8-4
Player of the Game ベッツ +11.9%
Top Performers 山本、ベッツ、ロートベット

【次ページ】 大谷が苦しんだフィリーズ戦、由伸スネル朗希が

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