「惨敗です。選手の思いを尊重しすぎた」全日本大学駅伝4位・国学院大の誤算とは？ わかっていて“逆にした”配置を悔やむ監督「私の読みが甘い」 

「主将として、本当に情けない走りでした。きょうの敗因は7区、8区。自分と（青木）瑠郁が他大学のエースに負けてしまったので。出雲に勝って、チーム内にも少し過信があったのかもしれません。全日本は箱根駅伝への中間テストのようなもの。今のままでは返り討ちにあうだけです。もう一度、引き締め直します」

7区の青木も区間9位と力を発揮できず。苦しい走りになってしまった　©Shiro Miyake

箱根での逆襲へ、すえられた「お灸」

　目標に掲げるのは、箱根駅伝の総合優勝だ。持っている力を出し切れたわけではなく、今季まだ起用していない戦力も控えているという。明確な負けを経験し、「甘かった」という言葉を繰り返した前田監督は「駅伝というものともう一度向き合う」ときっぱり。

　選手たちの頭の切り替えも早かった。エースの風格を漂わせる野中は「個人的には良い敗北になったと思います」と淡々と次を見据え、切り替えの早い辻原もすぐに前を向いていた。

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「自分を責めて悲観的になっても、チームの雰囲気が悪くなりますので。うまく消化し、強くなるために改善していきます。駅伝のミスは駅伝でしか返せません。箱根で恩返ししたいと思います」

　伊勢ですえられたお灸の効き目は、お正月に出てくる。