「“Wow”だ。それしか言えない」ドジャース“新守護神”佐々木朗希に同僚選手も賛辞の嵐…相棒捕手は取材陣に「君たちも同じものを見ただろう？」

　ロサンゼルス・ドジャースがシンシナティ・レッズとのワイルドカード・シリーズを制した夜。ドジャー・スタジアムを包んだ重苦しい空気を一変させたのは、佐々木朗希だった。

　4点リードで迎えた最終回。前の8回にリリーフ陣が制球難に陥り2点を失い、スタンドには「またブルペンが崩れるのでは」という不安が漂っていた。そこにスタジアムの大音量で「Bailalo Rocky」が鳴り響き、佐々木がブルペンから力強く走り出してきた。

　彼が投じた3球目、101マイルのファストボールを見たとき、スタンドからは「ロウキ！ロウキ！」の大合唱が沸き起こった。続くスプリットで先頭打者を三振に仕留めると、観客のボルテージは一気に跳ね上がる。

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　そして佐々木は、わずか11球でレッズの上位打線を三者凡退に打ち取った。

衝撃を受けたチームメイトたちの称賛

　試合後、マックス・マンシーは佐々木の投球に言葉を失った様子でこう語った。「Wow。それしか言えない。本当に"Wow"だ」

　3月の本拠地初登板で1回2/3で降板し、ベンチで涙をこらえていた姿とは打って変わり、10月のマウンドでは笑顔を浮かべる佐々木。その変化をミゲル・ロハスはこう評した。

「彼は"ボールをよこせ"と欲しがっているんだ。俺が欲しいのはそういう選手。毎日でも投げたいという気持ちを持っているリリーフ投手なんだ」

　佐々木のボールを受けたベン・ロートベットは「君たちも同じものを見たはずだろ」と記者団に語り、余計な説明を拒んだ。11球のすべてが雄弁に物語っていたからだ。

　かつては涙をこらえるようにベンチへ戻った新人右腕が、いまや満面の笑みでチームメイトとハイタッチを交わす。その表情の変化は、立場の変化をそのまま映し出している。

　では他のドジャースの選手たちは、佐々木の「覚醒」をどんなふうに見たのだろうか。苦しむ元クローザーのタナー・スコットがおもわず彼の投球にこぼした一言とは――？　その詳細は、本編で描かれている。

＜つづく＞

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　この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。