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「ファンやメディアは不安視していたが」米国人記者ズバリ…大谷翔平ドジャース加入直後に「オオタニ、規格外だ」なぜロバーツ監督は驚嘆したか
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J・P・ホーンストラ/田代学/丹羽美佳子J.P.Hoornstra/Manabu Tashiro/Mikako Niwa
photograph byMediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images
posted2025/10/06 06:00
常勝ドジャースを引っ張る大谷翔平。アメリカ人記者の目にはどのように映っていたのか
メインの球場で行われた大谷のオープン戦初戦には6678人の観衆が集まった。開幕までまだ22日あったが、ロバーツ監督は長期的なコンディションを考慮して、サンディエゴ・パドレスとの韓国での開幕シリーズを欠場させる可能性も口にしていたが、大谷はそんな心配は無用であることを打席で証明した。
第1打席は見逃し三振、第2打席は二ゴロ併殺打に倒れて迎えたこの日最後の第3打席だった。5回2死二塁でエンゼルス時代のチームメートであるドミニク・レオン投手と対戦。フルカウントから95マイル(約153キロ)の甘い高めの直球をフルスイングで捉え、アリゾナの乾いた空へ高々と打球を放った。反対方向へ舞い上がったボールは左翼フェンスを越えて緑の丘に飛び込む2ラン。観客は歓喜の声を上げた。入場料を払った甲斐があったというものだった。
「オオタニは規格外だ」
「長打を狙っているわけではなかった。シンプルに(ストライク)ゾーンを振るということ。手術もあったけど、順調に戻ってこられたことが一番。感覚も良かったですね。体自体の強さも良かった」
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実戦出場は9月3日のアスレチックス戦以来、本塁打は8月23日のレッズとのダブルヘッダー第1試合以来とあって、ロバーツ監督も目を丸くした。
「誰もが目を奪われた。規格外だ。あれほど高く打ち上げても、打球がフェンスを越えていく。フリーマンがうしろにいることで、相手は大谷に対してストライクゾーンで勝負することが増える。大谷の足の速さを考えても、この並びがいい。しばらくこの打線で臨む予定だ」〈つづく〉

