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県岐阜商・横山温大も…甲子園ヒーローの系譜「無茶苦茶な練習で鍛えた」吉田輝星、愛され系な山田陽翔、“髪サラサラ”慶応プリンスの野球IQ 

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posted2025/08/21 06:00

県岐阜商・横山温大も…甲子園ヒーローの系譜「無茶苦茶な練習で鍛えた」吉田輝星、愛され系な山田陽翔、“髪サラサラ”慶応プリンスの野球IQ<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

県岐阜商・横山温大が憧れた金足農・吉田輝星など「甲子園ヒーロー」はいつの時代も見る人の心を熱くする

 髪型は自由、森林貴彦監督と選手の距離感の近さなど、従来の高校野球とは一線を画したスタイルで、慶応は全国優勝を成し遂げた。そのチームの象徴的な存在として丸田は、仙台育英との決勝戦で、夏の甲子園決勝で史上初となる先頭打者ホームランを放つなど、髪をなびかせて颯爽とプレーした。

 この活躍ぶりには「青春は密です」「最高の夜更かしになりました」などの名言を生み出した仙台育英・須江航監督が「丸田くんの本塁打で球場の雰囲気が慶応空間になってしまった」と脱帽したほどだ。

 過熱する一部報道で“プリンス”と称された丸田だが、それまで高校通算17本塁打。この大会では打線を循環させる役割として出塁を重視していたようだが「長打が効果的になる場面もあります」と、高校生離れした野球IQでバッターボックスへと立っていた。この大会を取材した間淳記者も、このように記している。

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〈チームを勝利に導くため、自分はどんな役割を果たせば良いのか――。丸田は自己プロデュースの能力が突出していた〉

熱投に満塁弾…近江・山田が愛されたワケ

<名言3>
甲子園が力を貸してくれたこともありますが、一番はスタンドと球場、選手が一丸となったから打てたのかな、と思います。
(山田陽翔/NumberWeb 2022年8月21日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/854330

◇解説◇
 ドジャース大谷翔平の活躍で忘れがちになるが――現代の高校野球では「エースで4番打者」を務めるような主軸は、昭和の昔に比べて大きく減少した。そんな中で近年、投打両面で躍動した代表格と言えば、現西武ライオンズで近江時代の山田陽翔だ。

 1年夏からベンチ入りした山田が脚光を浴びたのは、2年夏の甲子園から。主戦投手と3番打者としてチームのベスト4躍進に貢献すると、翌春のセンバツではコロナ禍に襲われた京都国際の代替出場ながら快投を続けて準優勝を遂げた。

 特に輝いたのは3年夏の甲子園だった。

 冒頭の言葉は3回戦の海星戦で劇的なグランドスラムを放った際の言葉。「僕自身の力ではあんなホームランは打てません」とのコメントとともに、周囲に感謝した。

 さらに準々決勝の高松商戦では浅野翔吾(現巨人)との名勝負を繰り広げるなど4勝を挙げ、ベスト4に進出。甲子園通算11勝は松坂大輔、島袋洋奨と並ぶ歴代5位タイでもある。甲子園に出るたびにドラマを創出した山田について、当時あるプロスカウトはこのようにも語っていた。

「プロ野球はファンの存在なくして成り立ちません。人に愛される選手は育成できない部分で、山田投手の長所、才能でもあります」

 ドラフト5位で西武に指名された山田はじっくりと育成され、プロ3年目を迎えた2025年シーズンに一軍デビューを飾ると、中継ぎとして奮闘。35試合登板で2勝1敗11ホールド1セーブ、防御率0.76(8月20日終了時点)。横山ら球児が甲子園で躍動するのと並行するように、プロの世界で輝きを放っている。〈甲子園特集:つづく〉

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