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甲子園の風BACK NUMBER
甲子園で“2つの誤審疑惑”「白線の上にボールが落ちた…」横浜vs県岐阜商、波乱のウラ側…密着記者が聞いた、県岐阜商の証言「監督に怒られるので…」
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/08/20 18:01
横浜vs県岐阜商は延長11回まで続き、7-8の大熱戦。際どいプレーが続いた
11回裏、県岐阜商は2死一、三塁のチャンスを迎える。4番・坂口路歩が打席に立つ。坂口がバットを構えようかというタイミングで、横浜が再びタイムを取る。その間、約30秒。坂口はバッターボックスから出ずに試合再開を待った。
3球見送って1ボール2ストライク。つづく4球目、真ん中高めの直球をレフトへ弾き返した。
3人が口を揃えた言葉がもう一つあった。「勝てて最高です」。そのあとに彼らはこう続けた。
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「人生で最高の勝利です」
部長・上畑の思い込みが、現実になった。耐えて、耐えて。最後に笑ったのは県岐阜商だった。
<全2回/前編から続く>

