「プレーオフ前に再びチームにフィットすれば…」米老舗メディア編集長が分析　ドジャース・佐々木朗希“8月復帰説”の現実味「あくまでも理想論」 

　つまり今季ここまでの佐々木は、“素材の良さ”と“結果の不安定さ”のギャップが際立っていたことになる。奪三振率15.6％（全投手中で下位5％）、与四球率14.3％（150人以上と対戦した投手の中でワースト2位）というデータが、それを如実に物語っている。

　仮に佐々木が8月下旬に実戦復帰できたとして、果たしてそうした課題がどこまで修正されているのか。それも大きなポイントになってくるのだろう。

「8月下旬復帰」の現実味はあるのか？

　ともあれロバーツ監督の口から「8月下旬」という発言が飛び出したことから、大型ルーキーが「ようやくトンネルの出口が見えた」という状況に置かれていることはうかがえる。

果たして8月下旬の復帰はあるか　©Nanae Suzuki

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　ただ、現状はまだ打者相手の登板すら行っていない。

　当然、再発のリスクや制球面の課題も残されている。上述のようにマイナー登板をスキップする可能性もゼロではないとはいえ、通常の復帰プロセスを考えればマイナーで何らかの調整登板が入る可能性ももちろんある。そうなればその結果次第で、またプロセスも変わってくるかもしれない。

　果たしてロバーツ監督の語った佐々木への「理想のシナリオ」は現実のものになりうるのか――。

　その答えは、1カ月後に出ることになる。